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【今日は何の日?】4月14日=農協が3千人を殺せる劇薬を河原に廃棄・福岡県直方市(1961年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
64年前の1961(昭和36)年。福岡県直方市(のおがたし)の頓野農協が約3,000人を殺害できる分量の農薬を、なんと近所の河原へとポイ捨てしてしまいました。
同農協では3~4年前に買い入れたボルドー農薬200kgが湿ってしまったため売れなくなり、その処分に困っていました。そこで直方市保健所に相談した末、この日に市内を走る筑豊電鉄の鉄橋下の河原へと捨ててしまったのです。ちゃんと保健所に相談したうえでの廃棄なので、「無断~」ではありません。
あらゆる不法投棄が厳しく取り締まられている現在では、到底考えられない感覚ですが、この時代はまだ、いらなくなった物や飼っていた犬や猫などのペットが死んだ場合など、近所の空地や河川敷に廃棄したり、あるいは川や湖に流してしまうということも決して珍しいことではありませんでした。その行為の善悪はともかく...。
ボルドー農薬は湿っていたとはいえ、たった18gで人間1人がコロリと死んでしまう劇薬。また廃棄された河原には乳牛が放し飼いにされており、地下水に染み込んで、当時はまだ多くの家庭で利用されていた井戸水に流入する可能性も大とあり、地元民はハラハラです。
廃棄の話を聞きつけた直方警察署はカンカン!4月19日には200kg分のボルドー農薬を回収して、安全な場所へと捨て直させるよう指導が入ったのでした。
参照 : 昭和36年4月20日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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