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【今日は何の日?】4月15日=都電が4日間隔で同じ場所で脱線事故・四谷(1958年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
67年前の1958(昭和33)年。午後2時50分ごろ、新宿区四谷2丁目の三菱銀行前で、新宿発月島行の都電が脱線。車両は反対側のレールに乗り上げてしまい、乗客30人のうち29人は無事でしたが、会社員男性1名が軽傷。この事故のため都電は新宿行が30分、月島行が90分間にわたり不通となりました。
現場はほんの4日前(4月11日)にも同じ場所、しかも同じく6286号電車が同じように脱線事故を起こしており、これまた同じように反対側の線路にまたがってしまい、30分間にわたり交通をせき止めてしまったばかり。鬼門の場所だったのです。
原因はその場所の地下で行われていた地下鉄工事。当時、都電の線路地下では、営団地下鉄(現・東京メトロ)丸ノ内線の全線開通に向けて、霞が関~新宿間の工事が急ピッチで進められていました。すでに地下での工事は終了しており、あとは路面を補修するばかりとなっていたのですが、これがなかなかの厄介者。
この時は厚さ、幅ともに10cm、長さ2mほどの板を路面に敷き詰めており、板は約20cmほどのクギでとめ、針金でつないでありました。しかし現場は電車をはじめ自動車、自転車が1日に3万台以上も通るとあって、クギは緩み、針金が切れて、車が通るたびに敷板がハネ上がるなど危険な状態となっていたのです。
脱線箇所の線路の幅は長さ1.8mにわたり、規定よりも3cmほど狭く、そこに重さ約16トンもの電車が通過するとレールが沈み、車輪がレールの上に乗ってしまうことが判明。警視庁四谷署ではレールの敷設を行った東京都交通局工務部渋谷出張所のズサンさを厳重注意。同出張所ではこの夜から徹夜でレールの歪みを直したそうです。
参照 : 昭和33年4月16日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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