介護職の平均賃金・年収は? ボーナス額は? 最新データ公表
介護労働安定センターが7日に公表した昨年度の「介護労働実態調査」では、月給で働く正規の介護職の賃金が平均で23万4439円だと報告されている。単純に12をかけて平均年収を出すと281万3268円。【Joint編集部】
ここで言う賃金は、税金や保険料などを引かれる前の額面。いわゆる"手取り"ではない。毎月決まって支払われるものを指し、役職手当や交通費なども含まれる。月ごとに変動する残業代や夜勤手当などは対象外。 調査は昨年10月に実施された。賃金は「特定処遇改善加算」が創設される前の昨年9月の実績。回答した9126事業所に勤める4万546人のデータが集計された。
令和元年度介護労働実態調査結果について 23万4873円だった前回調査と比べると、今回の賃金は434円下がっていた。介護労働安定センターはこの理由について、「特定できない。1つの理由として小規模事業所の回答割合の増加が考えられる」と説明している。 介護職の賃金を職種別にみると以下の通り。介護職員が21万5502円、ホームヘルパーが21万6583円、ケアマネジャーが26万41円などとなっている。
また、月給・正規の職員で「ボーナスあり」と答えたのは76.6%。ボーナスの平均額は年間で59万9506円だった。これを賃金に加えたトータル年収は平均で341万2774円となる。
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介護のみらいラボ編集部コメント
最新の「介護労働実態調査」(昨年度統計)を介護労働安定センターが発表しました。正規職員の約8割はボーナスが支給され、ボーナスの平均は約60万円でした。ボーナスなしの介護職全体月額平均賃金23万4439円は、役職手当は入っているものの、残業代が入っていません(月ごとに変動するという理由)。年収換算すると平均約341万円となりますが、残業代・夜勤代を除いての金額なので発表値は実際より低めの給与額といえるでしょう。転職する際などに参考にする年収としては、もう少し高めに見ておくといいかもしれません。