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ニュース 医療介護最新ニュース 2020/10/12

小多機の基本報酬、要介護度ごとの格差縮小へ 厚労省 経営改善へバランス再考

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《 社保審・介護給付費分科会 9日 》

介護のみらいラボ編集部コメント

事業所の約半分が赤字である小規模多機能型居宅介護の経営改善のため、厚生労働省は要介護度によって大きく違う介護報酬の差を縮めていく方針を明らかにしました。
小多機の平均要介護度は2.2で、低下傾向にあります。
他にも来年の介護報酬改定では、ひと月の訪問回数が多い事業所を評価する新設の上位区分を設けるほか、訪問回数が低い事業所は報酬を減らすことも検討しています。

通い、訪問、泊まりを組み合わせた小規模多機能の基本報酬について、厚生労働省は来年4月の改定に向けてバランスの見直しを検討していく。【Joint編集部】

他のサービスと同じく要介護度に応じた設定としているが、現行では重度者と軽度者の格差がかなり大きい。重度者が徐々に減少する傾向にあるなか、これをもう少し平らにならす方向で調整する。厳しい状態にある小多機の経営を改善させる狙い。

9日に開催した社会保障審議会・介護給付費分科会で提案した。委員から目立った異論は出ていない。厚労省は年内に方針を決め、来年の1月か2月に新たな単位数を公表する。

第187回社会保障審議会介護給付費分科会資料

小多機の基本報酬は、要介護1が1万364単位、要介護3が2万2157単位、要介護5が2万6964単位。要介護1と3の格差は1万1793単位もある。

近年、要介護2以下の利用者が少しずつ増加。利用者の平均要介護度は2.2(昨年4月審査分)で、2.4だった10年前より0.2ポイント下がった。

重度者が亡くなったり、病院や特養へ行ったりして抜け、新たに軽度者が入ってくる − 。そうした利用者の入れ替わりが大きな要因だ。

昨年度の経営調査によると、小多機の51.8%は依然として赤字。このため厚労省は、「経営の安定化を図る観点から要介護度ごとの報酬設定のバランスを見直す」との意向を示した。

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出典:介護のニュースサイトJOINT

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