Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 医療介護最新ニュース 2021/03/30

データ活用の助けになるLIFEマイスター構想 土生厚労省老健局長が言及

土生老健局長.jpg

介護のみらいラボ編集部コメント

今後の科学的介護のかなめとなる介護データベース「LIFE」。
重要性はどの事業所も認識しており、導入の方向に動いている事業所が多いものの、情報技術の活用そのものに慣れない事業所からは戸惑いの声も聴かれます。
日本在宅介護協会で開かれた介護報酬改定セミナーの折、厚生労働省の土生老健局長は、コロナ禍の中各事業所が苦労してサービス継続をしている状況に感謝の意を表し、その後、今後の見通しについて述べました。
地域包括ケアシステムの推進とともに、LIFEの活用ガイドラインを作り、活用に優れた指導者的な人材が事業者を訪問して支援する「LIFEマイスター構想」についても言及しました。
LIFEまとめの記事はこちら

日本在宅介護協会(在宅協)は26日、2021年度介護報酬改定の特別セミナーを東京都で行った。開催に当たり、在宅協の森信介副会長(ニチイ学館・代表取締役社長執行役員)と、厚生労働省の土生栄二・老健局長があいさつした。土生老健局長は、LIFEの具体的な活用方策等を示したガイドラインを用いて、データ利活用に習熟した"LIFEマイスター"が事業者を訪問して助言を行う、21年度の取り組みの構想について話した。【齋藤栄子】

 特別セミナーは、会場参加とウェブ中継により実施。主催者あいさつで森副会長は、21年度改定について、前回を上回るプラス改定で過去最大規模の大改定だとし、「貴重な財源を利用者の尊厳維持と自立支援に有効に活用させていただく所存」だと述べた。また、この日のセミナーには、300人近いウェブ参加と会場78人の申し込みがあったと話した。

20210330_01.jpg
森副会長

 これに続いて土生老健局長があいさつに立ち、コロナ感染拡大で各事業所が苦労して必要なサービスを利用者に提供していることへの感謝の言葉を述べた。
 介護保険制度が22年目に入る21年度改定については、必要な介護人材を確保しつつ、介護が必要になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスの5つの要素が切れ目なく一体的に提供できるよう、地域包括ケアシステムの構築を進めていくなどと話した。

土生老健局長.jpg
土生老健局長

 21年度改定で注目されるLIFEについて、厚労省が提出を受けたデータを解析し、その結果を介護事業者に分かりやすくフィードバックしていくことと、これを適切に活用いただくことが重要だとの考えを示した。
 また、LIFEの具体的な活用方策等を示したガイドライン等の策定を進めていて、21年度にはこのガイドラインを用いて、データ利活用に習熟した指導者的な、いわゆる"LIFEマイスター"が事業者を訪問し、助言を行う取り組みを始めていきたいなどの考えを示した。

20210330_02.jpg
笹子認知症施策・地域介護推進課長

 特別講演では、老健局の笹子宗一郎・認知症施策・地域介護推進課長が、「令和3年度報酬改定のポイント」について解説した。

介護職の学びに関する記事一覧を見てみる

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

出典:医療介護CBニュース

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア