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ニュース 医療介護最新ニュース 2022/04/14

#きつき終活応援プロジェクト#エンディングノート#人生会議#大分県#杵築市#終活

【識者の眼】「エンディングノート〜杵築市版〜」岡江晃児

介護のみらいラボ編集部コメント

大分県杵築市では、「終活」という言葉を活用し、2018年度から「きつき終活応援プロジェクト」として様々な事業を展開し、元気な時から「死生」や「人生会議」について考える文化の構築をめざしているそうです。今回の【識者の眼】は岡江晃児氏(杵築市医療介護連携課兼杵築市立山香病院・ソーシャルワーカー)が「エンディングノート〜杵築市版〜」と題して寄稿。現地での取り組みの詳細について記しています。ぜひ、参考にしてください。

岡江晃児 (杵築市医療介護連携課兼杵築市立山香病院・ソーシャルワーカー)

私が現在ソーシャルワークしている大分県杵築市では、多くの国民が認知している「終活」という言葉を活用し、2018年度から「きつき終活応援プロジェクト」として様々な事業を展開し、元気な時から「死生」や「人生会議」について考える文化の構築をめざしている。その中の事業のひとつで、杵築市独自でエンディングノート(2017年)を作成している。そして、この度(2022年3月)、エンディングノートをリニューアルしたので、その内容について報告する。

リニューアルした点の特徴として、項目として、「第6章 人生100ライフプラン」と「第7章 人生会議」の追加である。

市政出前講座「終活・エンディングノート書き方講座」のアンケート結果や市民との交流を通して、終活やエンディングノートが「人生最終段階」といった「終」の点だけでなく、「これからの人生をどう過ごしていくか」「これからもできる限り健康でいるためには具体的にどうしたらいいか」等のこれからの未来をどう生きていくかといった今までの過去と「終」も含めた「線」であった。そのことを踏まえ、「線」を具体的に記載していくことができるように「第6章 人生100ライフプラン」の項目を設けて、これからの未来に合わせて、「これからやりたいこと」や「行きたいところ」「暮らし方(住まい・働き方・お金)」「健康」「地域活動(ボランティア)」を記載できるようにしている。

「第7章 人生会議」では、エンディングノートを通して、家族や大切な方と繰り返し話し合ってほしいという思いを込めて追加した。エンディングノートはもちろん自分の死生観や価値観を見つめ直すツールであるが、そのような「個」だけでなく「集」としてのツールの役割もあると数年この事業に関わらせてもらい、強く実感している。市政出前講座に来られた夫婦がエンディングノートを通して照れながらも笑顔で相互の死生観や価値観を再確認している光景が強く印象に残っている。

杵築市はエンディングノートのリニューアルを通して、より一層「人生会議」を考えるきっかけになれるよう継続して普及啓発を行っていく。また、リニューアルした杵築市版のエンディングノートは杵築市ホームページからダウンロードもできるのでぜひご覧になって頂きたい。

【参考】

杵築市ホームページ:『きつき ネバーエンディングノート』

岡江晃児(杵築市医療介護連携課兼杵築市立山香病院・ソーシャルワーカー)[人生会議][エンディングノート]

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出典:Web医事新報

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