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ニュース 介護業界ニュース 2023/01/19

山崎育三郎主演「生きづらさ」と向き合う物語『リエゾン―こどものこころ診療所―』

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介護のみらいラボ編集部コメント

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メスを持たない医師が主人公の医療ドラマ『リエゾン―こどものこころ診療所―』が、いよいよ1月20日(金)からスタート。これまでの医療ドラマと一線を画す、感動の医療ヒューマンドラマとして期待を集めています。さっそく、本作の見どころやキャストの声をチェックしていきましょう。

『リエゾン―こどものこころ診療所―』全国テレビ朝日系
毎週金曜 よる11:15~0:15放送 ※一部地域で放送時間が異なります
(1月20日(金)スタート)
※公式サイトはこちら

本作の概要

MVriezon_1226_3.jpg 主演の山崎育三郎(写真中央)、ヒロインの松本穂香(写真左)に加え、臨床心理士役の栗山千明(写真右)など豪華キャストも見どころの一つ。

本作の原作は、累計120万部を突破し、「モーニング」(講談社)で現在も連載中の同名漫画(原作・漫画:ヨンチャン、原作:竹村優作)。その脚本を手がけるのは、映画『Dr.コトー診療所』をはじめ、映画『涙そうそう』(2006年)、映画『ハナミズキ』(2010年)など感動作を世に放ってきた脚本家・吉田紀子。ヒューマンドラマの名手が、児童精神科の現場を繊細かつリアルに描きます。

主演を務めるのは、ミュージカル界のプリンスとして美声とスマートなたたずまいで観客を魅了してきた山崎育三郎。近年は『昭和元禄落語心中』での天才落語家役(2018年・NHK)や、連続テレビ小説『エール』(2020年・NHK)の"プリンス"こと佐藤久志役を熱演し、甲子園での見事な独唱シーンを披露するなど、ミュージカルの枠を超えて存在感を放っています。

その山崎とコンビを組むのは、テレビ朝日系ドラマ初出演となる松本穂香。映画『君が世界のはじまり』や映画『みをつくし料理帖』(いずれも2020年)など数々の作品で主演を務め、唯一無二の空気感をまとう女優として活躍中。過去に共演歴のある両者が今作ではどんなコンビネーションを見せてくれるのか、期待が高まります。

自らも発達障害を抱える医師が、子どもたちと真っすぐに向き合う

佐山卓は、郊外にある児童精神科クリニックの院長。自身も発達障害(ASD:自閉スペクトラム症)を抱えていることもあり、発達障害をはじめ、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合うことを大切にしています。

研修医の遠野志保は、寝坊や遅刻、忘れ物が日常茶飯事で、業務中もミスを連発。ついには、小児科研修中に重大な失敗を犯してしまいます。その流れで、自身が発達障害(ADHD:注意欠如・多動症)だと知り、一度は医師になる夢をあきらめかけたものの、佐山との出会いに背中を押されることに......。

本作は、子どもたち一人ひとりが抱える苦悩、その家族の思い、そこに真っ向から向き合う医師たちの姿を通して、感動とともに、その背景にある社会問題を考えるきっかけにもなりそうです。

「生きづらさ」へのまなざしは介護にも通じる

本作には、発達障害など、凸凹でこぼこを抱える子どもたちが登場します。当事者やその家族が、それぞれ悩んだり苦しんだりしていることは想像にかたくないでしょう。日常生活に困難を抱える人々をサポートする介護職の皆さんにとって、「生きづらさ」というものへのまなざし、そして家族の思いの受け止め方など、自身の仕事にも通じるものがあるはずです。

なお、本作のタイトルには「リエゾン」という耳慣れない言葉が使われていますが、これはフランス語で「連携」「橋渡し」「つなぐ」といった意味。

主人公の佐山らが取り組むリエゾン精神医療は、医師や臨床心理士をはじめとする精神医療の専門家が他の診療科などと連携しながら、一つのチームとして総合的な医療サービスを行うことを指します。ただし、広い意味では医療者に限らず、教育や行政、福祉などが連携の対象になることもあります。介護職にとっても「他人事」ではない、重要なテーマを扱った作品なのです。

主人公の紹介とキャストのコメント(抜粋)

★riezon_J_A_04_a.jpg 自身も発達障害を抱える児童精神科クリニック院長・佐山を演じる山崎育三郎(写真右)と、自身の発達障害を知って医師の道をあきらめかける研修医・遠野を演じる松本穂香(写真左)。

佐山卓(さやま・たく):山崎育三郎
郊外にある児童精神科「さやま・こどもクリニック」の院長。自身も発達障害(ASD)を抱えている。大病院を実家に持ちながら、叔母が経営していた小さなクリニックを引き継いだため、一族の間では変わり者ととらえられている。だが、その裏には、佐山の「患者やその家族と触れ合う時間を大切にしたい」という信念があった。「さやま体操」と呼ばれる風変わりな体操など、毎朝決まったルーティーンをこなす。チェロが趣味。

「初めて原作を読ませて頂いた時、今、自分自身が子育てで感じていることや想いが重なる部分が多く涙が溢れました。佐山が子どもと向き合う姿を見ていると、人に寄り添うことやただ話を聞いてあげること、何も言わず抱きしめてあげることの大切さや、人生を豊かにするヒントが隠されている気がしています。大切な人に会いたくなるような、そんな心温まる作品をお届けしたいと思っています」(山崎育三郎)

遠野志保(とおの・しほ):松本穂香
寝坊、遅刻、忘れ物は日常茶飯事のドジな研修医。大学病院で小児科の研修を受けていたときに、子どもが大好きで患者の子どもたちからも慕われていたが、ミスを連発の上、重大な事故につながりかねない失敗をしてしまい、教授から「医者になることはあきらめろ」と言われてしまう。そんな中、自身の発達障害(ADHD)を知り、一度は医者になることをあきらめようとするが、佐山との出会いが背中を押すことに。

「初めてお話を聞いた時は、原作で描かれているように、発達障害で悩んでいる親御さんやご家族もたくさんいらっしゃると思いますし、演じる上で生半可な気持ちでは向き合えない作品だなと感じました。見終わった時には温かい気持ちになるような、1人1人違っていいんだなということを皆が認めて前に進んでいけるような、そういう強さのある作品になればいいなと思います」(松本穂香)

「派手でカッコいい医療現場」を描くことよりも、人に向き合い、寄り添うことに重点を置いた本作。介護のプロだからこそ気付けることや、仕事に生かせるヒントがきっと見つかるはずです。感涙必至の医療ヒューマンドラマを味わいつつ、自身のケアについて振り返るきっかけにもできたら素敵ですね。

文:朝倉奈津子・中澤仁美(ナレッジリング)

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