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ニュース 介護業界ニュース 2022/09/15

吉沢亮を軸に繰り広げられる人間模様ー介護職にもお勧めしたい月9医療ドラマ『PICU 小児集中治療室』

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介護のみらいラボ編集部コメント

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今年10月、月9ドラマとして『PICU 小児集中治療室』がスタートします。まだ一般にはなじみの薄い世界でどんな人間模様が繰り広げられるのか、今から楽しみです。しかも、主人公である成長途上の小児科医を演じるのは、いま最もノリに乗っている俳優の一人といえる吉沢亮。毎週月曜日が待ち遠しくなりそうな本作の見どころをご紹介します。

『PICU 小児集中治療室』フジテレビ系
毎週月曜 21:00~21:54放送(2022年10月スタート)
公式サイトはこちら


本作の概要

本作の脚本を手がけるのは、『アライブ がん専門医のカルテ』(2020年)で第9回市川森一脚本賞を受賞した倉光泰子。『監察医 朝顔』で東北を舞台に命の物語をつむいできたスタッフ陣が、今作では北海道に舞台を移し、連続ドラマ初となる「知られざるPICUの世界」を完全オリジナル脚本で描きます。

主演を務めるのは、大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)で主人公・渋沢栄一の生涯を見事に演じ切り、「平成生まれ初の大河主演」として産声を上げたばかりのPICUで大奮闘
も脚光を浴びた吉沢亮。自分の非力さに打ちのめされ、傷つき、それでも涙をぬぐい、幼い命を必死に助けようとする若き小児科医を熱く演じます。

産声を上げたばかりのPICUで大奮闘



吉沢亮演じる志子田武四郎は、北海道で生まれ育った不器用で純朴な「どさんこドクター」。この駆け出しの小児科医が、ある日、勤務先の病院に新設されたPICUへ異動することに。しかし、立ち上がったばかりのPICUは圧倒的な人材不足で、急患を受け入れられる状態ではありません。さらに、人々を魅了してやまない美しい大地は、広大すぎるがゆえに搬送までに長時間を要することも。一刻を争う急患にとっては、非常に残酷な土地でもあります。

そうした状況で出会ったのが、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア・植野元(うえの・はじめ)。陸路での迅速な搬送が難しい北海道で医療用ジェット機を使って1秒でも早く搬送するため、そしてどんな状況の子どもでも全員を受け入れられるPICUを作るために奔走する彼らの姿から、一瞬たりとも目が離せません。

決して「介護職には関係ないドラマ」ではない



PICU(pediatric intensive care unit)は小児専門の集中治療室で、いわば「子どものためのICU」。対象は、高度かつ集中的な治療が必要とされる、おおむね15歳以下の子どもたちです。小児集中治療を専門とする医師や看護師が各専門分野のスタッフと連携し、タイムリミットと闘いながら、重篤な子どもの尊い命を救うために命懸けで治療に当たっています。日本は先進国でありながらも、小児死亡率の高さが深刻な課題の一つ。今作の医療監修を務める浮山越史医師(杏林大学医学部教授/日本小児救急医学会理事)は、「全国的に見ると(PICUの整備が)不十分なところがあるのも事実」と語っています。

大半の介護職にとって、小児という対象や集中治療という領域は縁遠いものではあります。しかし、医療者たちが子どもの命を必死でつなぎ止め、できうる限り平穏な日常に戻してあげようと奮闘する様子には、きっと胸を打たれるものがあるはずです。また、危機に瀕した子どもやその家族に寄り添い、心のケアを含めてサポートする姿勢に関しては、医療と介護に通底するものがあるとの発見に至るかもしれません。そうした意味で、本作は介護職の皆さんにとっても決して「自分には関係ないドラマ」ではないといえるでしょう。

作中、志子田は自らの非力さに打ちのめされ、次のように思いを吐き出します。
「......僕は、初めてでした。こんなに自分がばかだと思ったのも、嫌いになったのも、患者が死ぬところを目の前で見たのも、人前で声を上げて泣いたのも、全部初めてでした」――。
介護職の皆さんも、駆け出しのころには、似たような思いをした経験があるのではないでしょうか。

主人公の紹介とキャストのコメント(抜粋)

志子田武四郎(しこた・たけしろう):吉沢亮
北海道で生まれ育った27歳の小児科医。幼い頃に父を亡くし、女手一つで育ててくれた母・南(みなみ)と二人暮らしをしている。母思いで料理上手、家事全般もそつなくこなす優しい青年だが、大事な場面で不器用さを発揮することも。実家から通える病院であれば何科でもいいと考え小児科医になったという経緯がある。ある日、勤務先の病院に新設されたPICUに異動となり、そこで小児集中治療のパイオニア植野元と出会う。「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という確固たる覚悟を持ち、東京からはるばるやってきた植野との出会いが、武四郎の小児科医人生を大きく変えていくことになる――。

「命とどう向き合うか。人の死から何を学ぶのか。そんなシンプルでありとても深い、普遍的なテーマになんの小細工もなく真っ正面から向き合う作品になると思います。人の命を救うのは神様でもスーパーマンでもない。救う側の人間としての未熟さ、葛藤などを丁寧に描ければ」(吉沢亮)

テレビの世界では毎クールのように趣向を凝らした医療ドラマが登場しますが、『PICU 小児集中治療室』は小児集中治療という光が当たっていない部分にフォーカスし、丹念に人間を描いた意欲作だといえます。介護職の皆さんも、10月スタートの月9ドラマをお見逃しなく。

文:ナレッジリング(朝倉奈津子)

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