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【今日は何の日?】1月7日=15分対談番組、瀬戸内晴美の『美男対談』がスタート(1965年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
58年前の1965(昭和40)年。日本テレビで木曜夜10時15分から、作家の瀬戸内晴美さん(のちの瀬戸内寂聴さん)を聞き役とした15分番組『美男対談』がスタートしました。
前週までは同じく作家にして天台宗の和尚でもある今東光さんが毒舌とともにホストを務める『東光美女対談』が放送。この日からは聞き役を当時43歳、2年前(63年)に『夏の終り』で女流文学賞を受賞し、作家としての地位を築きつつあった瀬戸内さんへとバトンタッチされたのです。
第1回のゲストは引継ぎの意味も込めて今東光和尚がゲスト出演。8年後(73年)に瀬戸内さんが51歳にして得度した際に、中尊寺で大僧正となっていた今東光さんを師僧とし、法名を「寂聴」としたのは有名な話です。
この番組で瀬戸内さんの対談相手は、国内の政治、経済、社会、文芸、芸能、スポーツなど各分野の第一線で活躍する自称他称の"美男"に限定されるという方式。瀬戸内さんの話術によって美男たちが「とっておきの話」を披露するというコンセプトでした。
スタート時、今度のゲスト予定者として政界から佐藤栄作さん、河野一郎さん、文壇から三島由紀夫さん、大江健三郎さん、大宅壮一さん、財界のご意見番こと三鬼陽之助さん、芸能界から三船敏郎さん、石原裕次郎さん、スポーツ界から長嶋茂雄さん、王貞治さんの名前が挙げられていました。
この1月だけでも今東光さんをはじめ、仲代達矢さん、茶道の千宗室さん(15代目)、森繁久彌さんが出演しています。
番組スタートにあたって瀬戸内さんは「本当は書斎に閉じこもっていたいのですが、世の"価値のある男性"のお話をうかがう良い機会だと思ってお引き受けしました。"美女対談"では、美女むしろ刺身のツマで、今(東光)先生のギラギラするような個性の魅力が売り物でしたが、この"美男対談"では私が刺身のツマ。コクのあるお話を引き出すのが、お役目だと思っております」と語っていました。
参照 : 昭和40年1月7日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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