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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/02/04

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【今日は何の日?】2月4日=日本ネクタイ組合連合会が石原慎太郎に猛クレーム!(1977年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

46年前の1977(昭和52)年。日本ネクタイ組合連合会石原慎太郎環境庁長官に対して猛クレームを入れるという出来事がありました。

これは石原長官が「ネクタイは産業優先時代のチョンマゲ」と不要論を述べたことに対してのもの。この発言に対し「個人の好みを公的な立場で誘導されては困る」と戒め声明を出したのです。

石原慎太郎さん(2022年に死去)といえば作家時代、議員時代、都知事時代を通じて一貫して歯に衣着せぬ発言で知られ、そのため「余計な一言」で非難を浴びたり、クレームを入れられることも多々ありました。

この環境庁長官時代に放った一言は当時、売り行きの横這い状態が続き、零細業者も多いネクタイ業界にとって聞き捨てならぬ一言だったようで、直ちに臨時総会を開いた連合会では「長官が陳謝するまで抗議行動を!」など強硬意見も飛び出しました。

結局は連合会の理事が「好き嫌いという低次元の話に、そこまでやるのは大人げない」とその場をおさめ、「大臣(長官)はもっと大事な環境問題に取り組んでほしい」との注文を加え、騒動にピリオドを打つ形となりました。

しかし当の石原長官は「あんなもの(ネクタイ)は15年のうちになくなる」と自説を曲げる気ナシ!。15年後(1992年)にネクタイが消えることはありませんでしたが、環境問題や人々の意識の変革により、社会にノーネクタイの風潮が広がっているのも事実です。

舌禍は多かれど、今となっては常識にとらわれない作家ならではの鋭い視点に定評のある石原さんの慧眼をも証明するネクタイ騒動だったといえます。

 参照 : 昭和52年2月4日付の読売新聞朝刊

   文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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