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【今日は何の日?】2月4日=日本ネクタイ組合連合会が石原慎太郎に猛クレーム!(1977年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
46年前の1977(昭和52)年。日本ネクタイ組合連合会が石原慎太郎環境庁長官に対して猛クレームを入れるという出来事がありました。
これは石原長官が「ネクタイは産業優先時代のチョンマゲ」と不要論を述べたことに対してのもの。この発言に対し「個人の好みを公的な立場で誘導されては困る」と戒め声明を出したのです。
石原慎太郎さん(2022年に死去)といえば作家時代、議員時代、都知事時代を通じて一貫して歯に衣着せぬ発言で知られ、そのため「余計な一言」で非難を浴びたり、クレームを入れられることも多々ありました。
この環境庁長官時代に放った一言は当時、売り行きの横這い状態が続き、零細業者も多いネクタイ業界にとって聞き捨てならぬ一言だったようで、直ちに臨時総会を開いた連合会では「長官が陳謝するまで抗議行動を!」など強硬意見も飛び出しました。
結局は連合会の理事が「好き嫌いという低次元の話に、そこまでやるのは大人げない」とその場をおさめ、「大臣(長官)はもっと大事な環境問題に取り組んでほしい」との注文を加え、騒動にピリオドを打つ形となりました。
しかし当の石原長官は「あんなもの(ネクタイ)は15年のうちになくなる」と自説を曲げる気ナシ!。15年後(1992年)にネクタイが消えることはありませんでしたが、環境問題や人々の意識の変革により、社会にノーネクタイの風潮が広がっているのも事実です。
舌禍は多かれど、今となっては常識にとらわれない作家ならではの鋭い視点に定評のある石原さんの慧眼をも証明するネクタイ騒動だったといえます。
参照 : 昭和52年2月4日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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