【今日は何の日?】4月8日=お釈迦様の誕生日(紀元前5~7世紀?) / 雑学ネタ帳

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今日は仏教の開祖・お釈迦様(ゴータマ・シッダルタ)の誕生日です。生まれた時期についても世界各国で諸説があり、その範囲も紀元前5~7世紀頃と、300年近くもの幅がありつつ、より細かい月日だけはほぼ4月8日で特定されつつ広まっています。花まつりや灌仏会(かんぶつえ)で甘茶を飲んだりかけたりと、全国の寺院仏閣でさまざまな仏事が行われる日でもあります。
お釈迦様には「母の右脇の下から生まれた」「生まれてすぐに7歩ほど歩き、右手で空を、左手で大地を指さして"天上天下唯我独尊"と言葉を発した」など、聖人ならではの伝説が数多くあります。
それらはさておき。モノを作り損ねたり、ご破算になったり、バクチで無一文になることなどを指して「お釈迦になる」なんて表現が使われることがあります。よくよく考えてみれば聖人に対して失礼な表現でもあります。
これは鋳物職人の世界で、「阿弥陀象を作るつもりで、間違えて釈迦像を作ってしまったから」との説と同時に、もう一つ有力な「駄洒落説」があります。
江戸なまりの特徴は「ひ」と「し」の発音が混ざること。ある時、火加減を間違え、鋳物を壊してしまった職人が「火が強かった → しがつよかった → しがつよか → しがつよっか → 4月8日」といった具合に、その言い訳を駄洒落変格活用した結果、あるモノが壊れたり、台無しになってしまう例えが、その誕生日に由来して「お釈迦になる」となったという説があります。冗談のようですが、わりと有力な説として支持され続けています。
真相など確かめようもありませんが、煩悩を断ち切っては悟りを開き、世の真理を説いたお釈迦様と、俗世間の煩悩にまみれたオジさんたちが好む駄洒落が同一線上につながるというのも素敵なお話です。諸行無常......。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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