#テレビ東京#今日は何の日?#昭和39年(1964年)の出来事#東京12チャンネル
【今日は何の日?】4月12日=東京12チャンネル(現・テレビ東京)が開局(1964年) / 雑学ネタ帳
現在のテレビ東京本社入口
58年前の1964(昭和39)年。現在のテレビ東京(7ch)の前身にあたる東京12チャンネルが開局。アナログ放送のVHF帯電波を使用する在京テレビ局では最後の開局となりました。
12チャンネルの電波はそれまで、在日米軍がレーダー用に使用していましたが、それを財団法人日本科学振興財団が取得。財団が母体となる科学技術学園工業高校(現・科学技術学園=東京・世田谷区)の授業使用を目的としたテレビ局として開局しました。開局当日は正午より特別番組『東京12チャンネル誕生』、夜9時30分からは山村聰さん、淡島千景さんらが出演のドラマ『孤愁の岸』などが放送されています。
しかし、あくまで科学技術振興を名目に開局したテレビ局のため娯楽要素は薄く、「民放なのにCMがない」ということで、たちまち経営難に陥ってしまいます。NHKとの合併話も浮上する中、1969(昭和44年)からは日本経済新聞が経営に参画。ここからものすごい振り幅とともに、CMだけでなく他局を上回る娯楽要素の強い番組が放送されることになります。
現在も初期テレ東の高視聴率番組として伝説とされる『プレイガール』(69年~)や『ハレンチ学園』(70年~)、『金曜スペシャル』(70年~)などお色気路線や、他局がまだ手を出していないスポーツ中継(海外のサッカーやプロレス、ボクシング。キックボクシング、ボウリング、ローラーゲームetc)、子ども番組(古いアニメや特撮、外国産アニメなど)の再放送を充実させるなどの独自プログラムで、現在へと続く人気を獲得したのです。
主演の十兵衛役・児島美ゆきさんのパンチラシーンなどで大いに話題となった『ハレンチ学園』が、科学要素ゼロにもかかわらず科学技術学園にて撮影されているのは、開局当初の運営母体による名残りだと思われます。
そんな東京12チャンネルが「テレビ東京」に局名変更したのは1981(昭和56)年10月のこと。21世紀に入り地上波デジタル放送となり、7chとなった現在もなお、ついついテレ東を「12チャンネル」と呼んでしまう年配者が多いのも仕方のないことでしょう。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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