【今日は何の日?】4月23日=山口百恵主演『赤い運命』が放送スタート(1976年) / 雑学ネタ帳

伊勢湾台風の被災水位表示板(愛知県弥富市)
46年前の1976(昭和51)年。山口百恵さん主演の人気ドラマ、赤いシリーズの第3弾『赤い運命』(TBS)の放送がこの日からスタートしました。
赤いシリーズは、のちに結婚へと至る山口百恵さんと三浦友和さんのカップル出演が語り継がれていますが、意外やお二人のシリーズ共演は2作目の『赤い疑惑』(75年放送)と、4作目の『赤い衝撃』(76年放送)のみ。この~運命における百恵さんの相手役は南條豊さんでした。
物語は生まれたばかりの子どもが伊勢湾台風(1959年9月)によって親と生き別れとなってしまい、孤児院で育ち、その孤児院の火事によって身元証拠品が入れ替わってしまう二重の悲劇により、百恵さんが元殺人犯(三國連太郎さん)の娘、秋野暢子さんが正義感の強い検事(宇津井健さん)の娘として育てられることになるというお話でした。
設定だけ聞きますと、きわめて少女マンガ的な物語なのですが、名優・三國さんの悪役ぶりと、新東宝育ちの宇津井さんの迫真すぎる演技が、大映ドラマ独特の抑揚感のもとに融合し、他のドラマでは味わえない独特なムードが漂っていました。なにかと百恵さんをいじめたり、見下したりする役どころで悪役となった秋野さんには苦情の投書が殺到し、道を歩いていて見知らぬ人に「あんた、本当は検事(宇津井健さん)の娘じゃないんだよ!」とお説教されることまであったそうです。
毎回、伊勢湾台風被害の実写映像とともに、若山弦蔵さんの渋い声による「昭和34年9月26日、この日、潮岬(しおのみさき)西方より紀伊半島に上陸した台風15号は各地に甚大な被害を与えた~」のナレーション後、百恵さんが歌う主題歌が流れ出すオープニングで、視聴者は一気にドラマ世界に引き込まれることになりました。
伊勢湾台風の恐怖が、当時を知らない若い世代にまで刻み込まれているのは、その後もこのドラマの再放送が繰り返されていた影響が大きいと思われます。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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