#007シリーズ#ロシアより愛をこめて#今日は何の日?#危機一発#危機一髪
【今日は何の日?】4月25日=007/危機一発(ロシアより愛をこめて)が日本公開(1964年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
58年前の1964(昭和39)年。現在もなお高い人気を誇る映画 007シリーズ の第2弾『007/危機一発』が日本公開されました。
原作はイアン・フレミングの『ロシアより愛をこめて』。主演はショーン・コネリーで、ボンドガールはイタリアのモデル兼女優、ダニエラ・ビアンキ(ミス・ユニバース1960準優勝)でした。
現在、ロシア界隈が不穏な情勢に包まれていますが、初期の007シリーズの軸であり、ジェームズ・ボンドをはじめ、腕利きのスパイたちの縦横無尽な活躍も、米ソの冷戦構造下という設定あってのものでした。
さて、この邦題「~危機一発」ですが、本来は髪の毛1本ぐらいの僅差をもって危機を脱するという意味で「危機一髪」が正しい表記となります。これは当時、ユナイト映画社に勤務していた水野晴郎さん(のちの映画解説者、映画監督)が「危機一髪」と銃弾の「一発」をかけたダブルミーニング的なセンスとともに命名した邦題なんだそうです。
それ以前にも、『ご存知快傑黒頭巾 危機一発』(昭和31年・東映)など同様の誤植系タイトルの映画は存在していましたが、漢字の読み書きにうるさい国語の先生などにとっては、由々しき邦題だったのかも知れません。
この映画が72(昭和47)年にリバイバル上映された時から、邦題も原作小説やマット・モンローが熱唱する主題歌と同様に「007 ロシアより愛をこめて」と改題されたのでした。
これにて「危機一発問題」も解消されたかと思われましたが、ブルース・リー人気に湧いていた74(昭和49)年4月に、ブルース・リー主演の『唐山大兄(The Big Boss)』が『ドラゴン危機一発』なる邦題とともに日本公開。翌75(昭和50)年には、現在も大人気のロングセラー玩具『黒ひげ危機一発』がトミー(現タカラトミー)から発売。危機一発という誤植系ネーミングはすっかり日本国内に定着したのでした。
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。