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【今日は何の日?】4月27日=プロレス中継を見ていたお年寄りがショック死 (1962年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1962(昭和37)年。金曜夜8時からの名物、プロレス中継(日本テレビ=当時は隔週放送)を視聴していたお年寄り2名が、凄惨な流血シーンにショックを受けて、亡くなってしまうという事件が起きました。
この日は兵庫・神戸市立王子体育館からの中継。問題となったのは「力道山&豊登&グレート東郷 vs ルー・テーズ&フレッド・ブラッシー&マイク・シャープ」の6人タッグマッチでした。噛みつき攻撃を得意とし、「銀髪鬼」の異名で一世を風靡したブラッシーによって、血だるまとなった東郷の凄惨な姿が画面に大写しされ、自宅にてテレビ視聴していたお年寄りが亡くなったのです。
亡くなったのは京都府相楽郡加茂町(現・木津川市)の76歳女性と、愛知県瀬戸市汗干町の63歳男性。この事件は社会問題となり、大人気のプロレス中継は有害コンテンツとして世間から叩かれることになりました。
鋼鉄製のヤスリで歯を磨くという恐るべきパフォーマンスで知られた噛みつき魔ブラッシーと、流血王・東郷の組みあわせ自体が、お客さんを興奮させる流血シーンを演出するためだったことは明白。この日の中継はカラー放送ではありませんでしたが、当時、日本テレビはカラー放送を他局に先がけて実験的に推進していた関係で、赤色が映える流血要員として、ともに「流血戦のエキスパート」であるブラッシーと東郷を同時来日させたとの説もあるようです。
プロレス中継のプロデューサーが国会に呼び出されるなど事件の余波は大きく、しばらくプロレス中継のカラー放送は自粛されてしまいました。
家庭用テレビのほとんどがモノクロで、画面のサイズも14型が主流という当時の劣悪なテレビ視聴環境においても、この刺激の強さです。テレビの画面サイズが倍以上も大型化し、デジタル放送によって画質の精度も比較にならないほどクリアになった現在、プロレス中継における流血戦が世界的に「ご法度」となっているのも当然かも知れませんね。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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