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【今日は何の日?】4月28日=大船観音がようやく落慶式(1960年) / 雑学ネタ帳
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大船観音(神奈川県鎌倉市)
62年前の1960(昭和35)年。国鉄(現JR東日本)大船駅前にあり、東海道本線や横須賀線の車窓からも見上げることができる大船観音(神奈川県鎌倉市)の落慶式がこの日に行われました。
もっと昔から大船の街を見下ろしていた印象がある大船観音ですが、完成に至るまでの歴史は、まさに紆余曲折の連続でした。
大船観音の起工式が行われ、工事に着手したのは何と1929(昭和4)年のことでした。当初は奈良・東大寺の大仏の2倍の高さで、立像となる予定だったそうです。ところが建設予定地が崩れやすい地層ということで立像の建立は断念。ならば奈良やご近所の鎌倉大仏と同じく坐像という案も出ましたが、地形との調和の問題から却下され、胸像として建立されることとなりました。
しかし、事はうまく運びません。世界恐慌の影響で寄付金が集まらず、34(昭和9)年には工事が中断。以降、太平洋戦争を挟んで23年間にわたり放置されたままとなっており、終戦から12年が過ぎた57(昭和32)年5月に再度、起工式が行われ、60年のこの日にようやく落慶式を迎えたのでした。総工事費は4千数百万円となったそうです。
以来、大船の名所として親しまれ続けていますが、この観音様の威容と大きさに人知れず恐怖を感じている中高年が多いのをご存知でしょうか?
これは昭和40年代の人気特撮ヒーロー番組『シルバー仮面』(TBS系)の影響が大きいようです。この番組の第15話『怪奇宇宙菩薩』(72年3月5日放送)というお話で、大船観音が目からビームを発射して、目の前を通過する新幹線(※実際には走っていません)を破壊。実は観音様の中には宇宙人が潜んでおり、最後はシルバー仮面ジャイアントと戦うというショッキングな姿がトラウマになっているからでしょう。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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