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【今日は何の日?】5月16日=米国産ドラマ『逃亡者』の国内放送がスタート (1964年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
58年前の1964(昭和39)年。54年に発生し、全米を震撼させた「サム・シェパード事件」を下敷きとした米国産のサスペンスドラマ『逃亡者』がTBSで放送スタートしました。
放送は土曜夜8時。数年後に『8時だョ!全員集合』でTBSが視聴率を独占した時間帯ですが、この時期は『逃亡者』で大いに人気を集めていました。主演のデビッド・ジャンセンの渋いマスクの女性人気が高かったことも影響大です。
毎回、冒頭にて矢島正明さんの落ち着き払ったトーンで流れる「リチャード・キンブル、職業医師。正しかるべき正義も時として盲(めし)いることがある 。彼は身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、列車事故に遭って辛くも脱走した。孤独と絶望の逃亡生活が始まる~」のナレーションは、このドラマの名物でした。このナレーションをもって「盲いる」なんて難解な言葉を覚えた人も多かったようです。その後、なかなか使う機会はないものですが......。
この数秒間の冒頭ナレーションのみで、ドラマの世界観が理解できてしまう秀逸さは特筆すべきです。モノクロ作品ながら、平成期に入ってからも深夜放送やBSやCS放送で再放送が繰り返されたため、案外と広い年代に知名度が高く、このナレーションをモノマネする人も多かったものです。
主人公・キンブル医師の吹き替えは睦五郎さん、執拗にキンブルを追うジェラード警部の吹き替えは、星一徹になる前の加藤精三さんが演じており、こちらもお茶の間に浸透。67(昭和42)年9月の最終回放送を直前に、週刊誌などで犯人予想や懸賞クイズまで実施されるほど、その結末には日本中の注目が集まっていました。
だがしかし。不思議とその結末をハッキリと記憶している人が少ないというのも不思議な現象です。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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