【今日は何の日?】5月23日=福沢諭吉が死後76年目に火葬される(1977年) / 雑学ネタ帳

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45年前の1977(昭和52)年。慶應大学の創立者にして、1万円札でもおなじみの偉人・福沢諭吉さんが死後76年が過ぎたこの日に火葬されました。
江戸時代の1835(天保5)年生まれの福沢さんは20世紀最初の年である1901(明治34)年2月3日に66歳で死去。本人の希望で都内品川区上大崎の常光寺に埋葬(土葬)されました。77年に子孫にあたる遺族が、遺骨を福沢家の菩提寺である善福寺(港区元麻布)と多磨霊園に分骨するために、お墓を掘り起こすことになったのです。
1924(大正13)年に亡くなった福沢夫人・錦(きん)さんの棺を開けてみると、すでに完全に白骨化していました。ところが、さらに1㍍下、地下4㍍付近に埋葬されていた福沢さんの棺を開けてみると、両目と足の指こそ欠損していたものの、仰向けとなり手を胸の前で合わせた福沢さんは、頭髪も鼻も耳も生前の如く、ほぼそのままの状態で、背中には弾力まで残っていたそうです。
これは外気から完全に遮断された地下で、棺の中に流れ込んでいた地下水が防腐剤のような役割を果たすなど、奇跡的な条件が重なっての保存だった模様です。
まさかの対面に慶應大学や品川区教育委員会では、遺体の永久保存を希望しましたが、遺族は都条例で土葬が禁止されていることを挙げ、火葬することを決断。この日の午後1時から福沢翁は幡ヶ谷火葬場にて荼毘に付されました。
参照:昭和52年5月23日付の読売新聞朝刊、夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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