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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/05/27

#シオノギ渋谷ビル#今日は何の日?#昭和55年#渋谷#省エネ

【今日は何の日?】5月27日=渋谷に省エネ率50%を目指すV字型ビルがお目見え(1980年) / 雑学ネタ帳

東京・シオノギ渋谷ビル(拡大).jpg

 正面に切り込みが入っていたシオノギ渋谷ビル

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

42年前の1980(昭和55)年。東京・渋谷駅前の東急文化会館(現・ヒカリエ)の裏手に、空から見るとV字型となった一風変わったビルが誕生。この日に完工式が行われました。

この地上13階、地下2階、床面積1,570平方㍍のシオノギ渋谷ビルは、太陽光から受ける熱量を最小限に抑えるために、ビル正面に奥深い切り込みが入れられ、空から見るとV字型に見える大変珍しい構造でした。

これは前年(79年)の第2次オイルショックに起因する「省エネブーム」が影響しています。当時、大平正芳首相が着用して推進していた半袖スーツ「省エネルック」を思い出しますね。竹中工務店が施行したこのビルは、省エネ率50%を目指して設計された画期的な「省エネビル」だったのです。

まず最大の特徴である切り込みを入れることによって、太陽光から受ける熱量を抑えます。窓を小型化することにより、外壁全体における窓面積を15%まで小型化(通常のビルは30~50%)。その代わりに切り込み部分は全面ガラス張りとなっており、ここで室内への採光を穴埋めします。また外壁も断熱材がふんだんに使用され、夏場も冬場も外気に影響されづらい設計となっていました。

現在、シオノギ渋谷ビルは「渋谷二丁目17番地市街地再課発事業」のため、隣接していた渋谷アイビスビル渋谷東宝ビル太陽生命渋谷ビルともども2019年から解体工事が進行中。これら4棟のビル跡地には2024年5月にも高さ120㍍、地上23階、地下4階の複合施設が誕生する予定です。

 
 
 
 参照:昭和55年5月27日の読売新聞朝刊

 文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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