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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/05/28

#ライオン#上野松坂屋#今日は何の日?#昭和34年(1959年)の出来事#脱走

【今日は何の日?】5月28日=上野の松坂屋でライオン脱走騒ぎ (1959年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

63年前の1959(昭和34)年。東京・上野のデパート「松坂屋」の旧館屋上にて飼われていた生後6か月のライオン(メス)が逃げ出し、買い物客ら6,000人が避難する大騒動となりました。

ライオンは2か月前に東京・日本橋の鳥獣店からレンタルする形で、同デパートの屋上で見世物用にと飼育されていましたが、予想以上に成長が早く、この時点で体長50㌢、体重20㌔に達しており、デパートで飼い続けるのは危険と判断され、この日に鳥獣店の係員さんに来てもらい、引き取ってもらう段取りとなっていました。

ところが係員さんが屋上檻の網戸を開けて捕まえようとした瞬間、ライオンは係員さんの脇の下からスルリと逃げ出してしまいます。ちょうど外壁工事のために都電通り(中央通り)沿いに組まれていた高さ14㍍ほどの足場をつたって、階下へと降りてしまい、中2階の美容室の前で足を止めて、ちょうど室内にて美容中だった婦人客を窓の外から「ガオ~」と威嚇したそうです。もしかすると美容に興味津々だったのかも知れません。

子ライオンとはいえ、「ライオン脱走」という重大事に、買い物客でごった返していた松坂屋店内では旧館と新館合わせて約6,000人のお客さんが館外へと避難。110番通報を受けた警視庁上野署からも署長以下、警察官が急行して遠巻きにライオンの姿を警戒していました。

やがて駆けつけた鳥獣店の係員さんが、ミルクを手に美容室のヒサシまで行き、ライオンをなだめたところ、あっさりと鎖をかけられて捕獲。ライオン騒動は1人のケガ人も出さずに、無事に一件落着したそうです。
 
 
 参照:昭和34年5月28日付の毎日新聞夕刊

文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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