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【今日は何の日?】6月4日=原爆の悲惨さを伝える漫画『はだしのゲン』が連載スタート(1973年) / 雑学ネタ帳
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《画像はイメージです》
49年前の1973(昭和48)年。原爆の悲惨さを「戦争を知らない子供たち」へと伝えた漫画『はだしのゲン』が、週刊少年ジャンプの6月4日号からスタートしました。
広島での被爆体験を持つ中沢啓治さん(2012年に73歳で死去)の自伝的作品。まだ、ほとんどの学校が漫画禁止だった昭和50年代に、子どもたちに戦争の悲惨さを伝えるという役割を期待されつつ、学研の「ひみつシリーズ」と並び、学級文庫や図書室、図書館にも置かれた数少ない漫画作品でありました。
「学校でも堂々と読める漫画」の特権で、多くの子どもたちに読まれた作品となりましたが、実際に子どもたちは残酷場面や「ギギギ」など中沢さん独特の擬音なども含め、そのエンターテインメント性の高さ、漫画としての魅力に惹かれていた部分も大きかったと思われます。
今となっては週刊少年ジャンプ連載作品というのは意外かも知れません。創刊から5年目を迎えた当時のジャンプには『ど根性ガエル』や『荒野の少年イサム』『マジンガーZ』などアニメ化作品が連載中。ゲンと同じく6月4日号からは、今もなお人気の高い『プレイボール』(ちばあきお)、『包丁人味平』(牛次郎+ビッグ錠)などの連載も同時スタートしています。
ジャンプ連載は74年まで。以降はオピニオン誌『市民』(75~76年)、日本共産党の機関誌『文化評論』(77~80年)、日教組の機関誌『教育評論』(82~87年)と次々に連載誌を移りつつ作品は継続しました。
あれだけ多くの人に読まれつつ、よく語られるのは広島への原爆投下から戦後間もない時期の初期エピソードばかり。単行本で最後まで読み終えた人が案外と少ないのもこの作品の特徴です。
戦後の混乱期、広島の地でたくしまく生き抜くゲンたちですが、仲間がヒロポン(覚せい剤)中毒となったり、ヤクザを拳銃で撃ち殺したりと、その展開はまるで『仁義なき戦い 黎明編』といった様相です。教育的見地からも後半エピソードの単行本が学校などには置きづらかったことも要因かも知れませんね。
この機会に、ぜひ全編を読み直してみることをオススメします。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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