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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/06/09

#ボーイ#今日は何の日?#列車給仕#国鉄#昭和37年#車掌補

【今日は何の日?】6月9日=国鉄のボーイさんが「ノーチップ制」を決議(1962年) / 雑学ネタ帳

特急つばめ(昭和39年).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

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60年前の1962(昭和37)年。国鉄(現・JR)の列車給仕(ボーイさん)の代表が、京都にて開催された国鉄全国車掌区列車給仕自治連絡会にて、「今後、お客からチップをもらわない」と決議。6月中にも国鉄が完全ノーチップ制となる見込みとなりました。

当時は寝台車や特急列車などにはボーイさんが同乗。荷物運びから、寝台車におけるベッドの上げ下げ、乗客の身の回りの世話や、買い物、時には靴磨きや、駅に到着する前には出入り口付近や手すりの清掃なども担当。海外のホテルなどと同様にお客さんからチップを受け取るのが習慣となっていたのです。

航空機は当時からノーチップ。運輸省でも政府登録ホテルでチップを取らないよう指導されている中、全国で約1,500人いたとされる国鉄のボーイさんの間でも「おかしいのでは?」の声があがり始め、6月9日の自治連絡会において決議に至りました。

この決議を受け、全国12車掌区がノーチップ制を申し合わせ、東京など残りの車掌区も近くこれに同調することになりました。国鉄側はチップ廃止に伴い、給与に手当分を上乗せする形で、列車給仕の名称も「乗客掛(じょうきゃくがかり)」と改められました。2年後の東海道新幹線開通東京オリンピック開催を控え、海外からのお客さんをもてなすために、混乱を避ける意味もあったのかも知れませんね。

やがて名称は「車掌補」と改められた後、76年に車掌補の職種そのものが廃止となりました。

 参照 : 昭和37年6月9日付の朝日新聞夕刊

文 / 高木圭介


 

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