Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2022/06/26

#ちむどんどん#今日は何の日?#健康飲料#国会#昭和50年#紅茶キノコ

【今日は何の日?】6月26日=話題の「紅茶キノコ」が国会でも取り上げられる (1975年) / 雑学ネタ帳

紅茶キノコ.jpg

 紅茶キノコ

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

47年前の1975(昭和50)年。この頃、主婦層を中心にブームを起こしていた健康飲料(?)「紅茶キノコ」が、その効能の是非について国会でも取り上げられるに至りました。

最近も、この時代を舞台としているNHK朝ドラ『ちむどんどん』にて、類似商品が登場しておりましたが、紅茶キノコとは紅茶や緑茶の中にクラゲ状に育った乳白色のキノコが浮いている、ある種の発酵飲料です。

この日の午後、衆院社会労働委員会にて紅茶キノコの実物を手にした大橋敏雄氏(公明党)がこの問題を取り上げ、厚生省(現・厚生労働省)を相手に「国民に安心させる対策を!」と迫ったのです。

大橋氏が「ガンに効くという宣伝もあれば、危険性があるという学者の声もある。これだけブームになったときだけに、国民は不安にさらされている。厚生省として責任のあるコメントをすべきだ」と熱弁をふるう最中にも、委員側の席からは「オレも飲んでいるが、やめなければならないのか?」「本当にガンに効くのか?」なんて野次が飛ばされていたとか......。

実は前日(6月25日)に紅茶キノコに対する実態調査に乗り出すことを決めたばかりの厚生省では、まだ紅茶キノコの詳細を把握しきれてはおらず「ある種の酵母を増殖させたもの」「液体は主として酢酸だが...」(石丸環境衛生局長)とぼんやりと回答するばかり。

初めて国会で取り上げられた「紅茶キノコ」でしたが、終始あやふやな「こんにゃく問答」にて終了。健康食品や健康飲料への注目度の高さは、いつの時代も変わらないようで――。
 
 
 参照 : 昭和50年6月27日付の読売新聞朝刊

 文 / 高木圭介

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事