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【今日は何の日?】7月3日=異色の5分番組『ムシムシ大行進』が放送スタート(1972年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど半世紀前の1972(昭和47)年。日本テレビの朝8時15分から、月~土曜の帯番組として昆虫を主人公とした異色番組『ムシムシ大行進』が放送スタートしました。
この番組、アニメでも人形劇でもなく、昆虫の生態を記録したドキュメントでもありません。本物の昆虫を使って撮影し、後から声優さんがセリフを吹き替えしたドラマだったのです。
制作の学研や日本テレビから計40人ものスタッフが半年前から動員され、まずは4人の専従スタッフが虫捜しからスタート。無事に捕獲に成功したあとは、撮影用に飼育するという困難が待ち受けます。
劇中ではカブトムシもクワガタもモンシロチョウもカナブンもカマキリもバッタもみんなお友だち。ゴミムシとオサムシが「歌を作ろう!」と言い出したり、昆虫たちが呉越同舟でイカダに乗って山を下り、みんなで海を見に行くなんてお話もありました。
当然、撮影は困難を極め、接着剤を使った厳しい演技指導があったり、時には共演者に"食われてしまう"演者もいたことでしょう。また季節や生息地、生態系の問題から撮影中に泣きを入れたとしても、「お前の代わりなどいくらでもいる」と、虫ケラ同然の扱いを受けていた演者もいたはずです。
ザリガニによるラインダンスのシーンを撮影するために、棒で突くだけでなく、電気ショックで刺激したりして、その撮影だけに1週間を要したとか。滝口順平さんとサカモト児童合唱団が歌う「♪ムシムシ大行進、ワ~イ!」なんて呑気にもホドがある主題歌からは、想像もつかない厳しい撮影現場だったようです。
放送が開始されると、たちまち昆虫好きな子どもたちの間で人気となり、その後も朝や夕方に再放送が繰り返されました。人気の高さとは裏腹に、その後に類似番組が一切なかったことからも、制作現場の苦労が想像できます。もっとも現代のコンプライアンスでは、その撮影手法が問題視されそうですが......。
参照 : 昭和47年6月21日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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