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【今日は何の日?】7月11日=吉川英治作『宮本武蔵』の新聞連載が最終回(1939年) / 雑学ネタ帳
巌流島(船島=山口県)にある武蔵と小次郎の像
83年前の1939(昭和14)年。朝日新聞の朝刊に連載されていた吉川英治さん作、石井鶴三さんが挿絵を担当した連載小説『宮本武蔵』が、この日をもって最終回を迎えました。
二天一流の開祖である剣豪・宮本武蔵の悪童時代からの成長が描かれた同作は、巌流島における佐々木小次郎との決闘場面をもって終了。単なる小説作品に終わらず、ラジオで放送された徳川夢声さんによる朗読劇、映画、テレビドラマ、最近でもこれを原作とした井上雄彦さん作によるコミック『バガボンド』が若者を中心に大人気となっており、史実はともかく、吉川作品こそが現在に語り継がれる宮本武蔵像のひな型となっています。
35(昭和10)年8月に連載開始された同作は満4年も続きました。その連載時期は日本が日中戦争から太平洋戦争へと向かう戦時下のこと。3日前の7月8日には、国民徴用令が公布されています。
小次郎を倒した武蔵が巌流島を離れるシーンをもって物語は終了。そのあとに続く
「波騒は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。けれど誰か知ろう、百尺下の水の心を。水のふかさを。」
という有名な締めの一文があります。これが初出の新聞連載では、雑魚は~の部分が、「雑魚は勝手に歌ひ躍る。」と、やや省略された形となっています。豆知識。
参照 : 昭和14年7月11日付の東京朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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