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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/07/14

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【今日は何の日?】7月14日=日活映画『幕末太陽傳』が封切り(1957年) / 雑学ネタ帳

東京・品川宿(北品川駅付近).jpg

 現代の東海道品川宿の付近

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

65年前の1957(昭和32)年。「日活製作再開三周年記念」として制作されていた映画『幕末太陽傳』が公開となりました。

監督は6年後に45歳の若さで早世してしまう川島雄三さん。落語の『居残り佐平次』を軸に、他にも『品川心中』『三枚起請』などの要素もちりばめられた脚本は川島監督、今村昌平さん田中啓一さんによる合同執筆となっています。

主演の佐平次役はフランキー堺さん。当時は人気ジャズドラマーのイメージが強かったのですが、この映画を機に俳優としての活動が中心になっていきます。

舞台は江戸時代末期の東海道品川宿(現在の京浜急行・北品川駅付近)の遊郭。女郎屋『相模屋』に居着いてしまった佐平次を中心に、女郎たちや品川宿の人々、幕末の志士たちの人間模様が描かれます。

日活の記念作品だけあり、南田洋子さん左幸子さん芦川いづみさん石原裕次郎さん(高杉晋作)、小林旭さん(久坂玄端)、二谷英明さん(志道聞多)ら当時の日活スターが大挙出演しています。

映画の冒頭、翌年(58年)に赤線防止法が成立する直前、現代(とはいっても65年前)の相模屋(さがみホテル)付近の映像が加藤武さんのナレーションとともに流されます。

ラストシーンでは当初、品川宿を後に神奈川宿へと東海道を走り去っていく佐平次が、そのままスタジオを飛び出て、ちょんまげ姿のまま現代の街を走り抜けていくシーンが構想されていたそうですが、「わかりにくい」と現場の大反対を受けてボツに...。その驚きの構想は後に庵野秀明監督が『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズ最終回や劇場版のラストシーンのヒントにしているそうです。

史実でも、相模屋(通称・土蔵相模)は英国公使館焼き討ち事件の拠点となり、桜田門外の変(1860)で襲撃の主体となった水戸浪士17名が訣別の宴を行った場所としても知られています。商店街の中にあるファミリーマートとマンションが、その跡地となります。 
 

 文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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