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【今日は何の日?】7月18日=光化学スモッグが国内初の被害報告(1970年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
52年前の1970(昭和45)年。東京都杉並区の環七通りにほど近い場所にある女子校、東京立正中学校・高等学校(※現在は共学校)のグラウンドにおいて、体育の授業中だった生徒43名が、原因不明の目の痛みや喉の痛みを訴えるという事件がありました。
東京都郊外研究所の調査により、この原因が光化学スモッグによるものと判明。以降、光化学スモッグは1970年代を代表する公害として、主に工業地帯や大型道路のある都市部に住む人たちを悩ませ続けました。
光化学スモッグとは自動車や工場などから排出される窒素酸化物や有機化合物が紫外線によって化学反応を起こし、有害な光化学オキシダントを生成してしまう現象です。日差しが強く、気温が高く、風の弱い日に発生しやすいという特徴がありました。
人体に与えるダメージはさまざまでしたが、「目がチカチカする」「喉が痛い」「咳が止まらない」といったものが主流でしたね。
この杉並区の一件以来、注目を浴び続け、ピーク時の73(昭和48)年には、年間の述べ日数にして300日にも達しました。70~80年代初頭の都会では、光化学スモッグ警報が発令されると、まだ冷房設備が普及してない時代でしたが、真夏でも校舎の窓を閉め切ったりするなど苦痛を味わったものです。
また地元密着のUHF局などでも、1日の始まるとなるテレビ番組が天気予報よりも先に、「光化学スモッグ情報」なんて時代があったのです。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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