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【今日は何の日?】7月31日=国鉄・山手線が冷房車を導入(1970年) / 雑学ネタ帳

1980年代初期の山手線
52年前の1970(昭和45)年。国鉄(現・JR東日本)の山手線に待望の冷房車が初導入されました。
昭和30年代あたりから叫ばれていた「通勤地獄」なんて言葉が、すでに常態化していたこの時代。首都圏の通勤路線では、乗車定員に対する乗車人員数で割り出される乗車率が「300%」なんてこともザラでした。そんな時代の通勤電車には、まだ冷房装置が着いていなかったのです。気温その物は現在のほうが高温化していますが、冷房が普及していなかったため、体感温度は相当なモノでした。
電車の窓を全開にして換気するのは当然。しかし、この時代の日本人は「毎日お風呂に入る」「毎日髪の毛を洗う」という習慣がまだ薄く、朝シャワーなんて夢また夢。家風呂の普及率も低かったため、300%近い乗車率で「蒸し風呂」と化した車中の匂いも相当にキツかったそうです。
そんな時代に登場し、通勤地獄に革命を起こした冷房車ですが、車両の入れ替えや改造には高額コストがかかるため完全普及はかなり後の時代のこと。山手線が全車冷房化されたのは昭和末期の1988年頃と言われています。
それまでは冷房車と非冷房車がまばらに編成された電車だったりすることもしばしば。ホームにて、たまたま冷房車がホームに入ってくると「今日はラッキー!」なんて心の中で叫ぶ時代が続いたものです。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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