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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/08/04

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【今日は何の日?】8月4日=ナショナル劇場『水戸黄門』が放送スタート(1969年) / 雑学ネタ帳

水戸黄門(イラスト).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

53年前の1969(昭和44)年。勧善懲悪で老若男女にわかりやすい時代劇として親しまれてきた『水戸黄門』(TBS系)が放送開始。月曜夜8時から、松下電器の一社提供『ナショナル劇場(※2008年からパナソニックドラマシアター)』枠での放送でした。

番組開始時、初代の黄門さまを演じたのは俳優座の東野英治郎さん。それまで映画やドラマで悪役を演じることが多かった東野さんは、62歳にして演じることになった水戸黄門役が初主演ドラマだったそうです。助さんは役は杉良太郎さん、格さん役は横内正さん、元義賊で伊賀忍者という設定の「風車の弥七」は中谷一郎さんで、そんな弥七を「親分」と呼んで慕う、うっかり八兵衛(高橋元太郎さん)は第2部からの登場なので、この時はまだ出演していません。

水戸黄門といえば、ラストの印籠シーンこそがカタルシスですが、初期シリーズでは必ずしも印籠で解決というわけではありませんでした。このTVシリーズ以前にも水戸黄門は何度となく映画やドラマ化されてきましたが、昭和30年代に東映で映画化された、主に月形龍之介さん主演の『水戸黄門漫遊記シリーズ』などは、水戸黄門一行が人喰い狒々怪猫怪奇八尺坊主怪力類人猿と戦うなど、まるで怪獣映画のようなノリで人気を博すなど、実にバラエティに富んでいたのです。

番組開始前、京都の東映撮影所で撮影が急ピッチで進められる中、東野さんは「助さん格さんのつながりにしても、2人に大いに主張させ、図式的な主従関係におわらせたくないんだ」「横内(正)は俳優座の人間、杉(良太郎)は『文吾捕物絵図(67年・NHK)』でしごいたタレント。先輩のボクとじゃ、やりにくいというのじゃ困るんですよね」などと、それまでにない水戸黄門像の構築に向けて意欲を示していました。

東野さんが礎を築いたドラマ版の水戸黄門シリーズは以降も西村晃さん佐野浅夫さん石坂浩二さん里見浩太朗さんと代を重ね、2008年まで約40年間も続く長寿シリーズとなりました。他にも映画『男はつらいよ』、TVアニメ『サザエさん』、漫画『ドラえもん』など、この1969年にスタートしたコンテンツは長寿になるという不思議な法則がありました。
 

 参照 : 昭和44年7月26日付の読売新聞朝刊

   文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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