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【今日は何の日?】8月6日=名古屋のシンボル「金のしゃちほこ」が復元(1959年) / 雑学ネタ帳
名古屋城下で「地上展示」された時の金鯱(2021年)
63年前の1959(昭和34)年。戦時中の大空襲(45年5月)で名古屋城の天守閣とともに焼け落ちてしまった名古屋のシンボル「金のしゃちほこ」が、この日に復元。約15年ぶりともなる復元に歓喜の名古屋市民は直径2mものクス玉を割り、五色の風船やハトを飛ばしつつ、まるでお祭りのような騒ぎとなりました。
1612(慶長17)年、尾張藩の権勢を東西へと示す象徴として造られた金のしゃちほこは、何度となく盗難に遭ったり、盗難未遂が繰り返される存在でした。江戸時代には「白影のおじさん」の如く、大凧に乗って天守閣に近づき、しゃちほこを盗もうとした猛者がいた...なんて伝説も残されています。
戦前のプロ野球黎明期に存在した名古屋金鯱軍や、Jリーグの名古屋グランパス(※グランパスは英語でシャチの意)、中京競馬の「金鯱賞」、名古屋市西区に本社のあるハンコやスタンプ台でおなじみの「シヤチハタ株式会社」の社名由来などなど、しゃちほこは名古屋の象徴であり続けていたのです。
この時に、戦災における消失から復元されたしゃちほこは、鱗(うろこ)の銅板に銀メッキが施され、この上から厚さ1.5mmの18金が張られるという仕様。使われた金の総重量は何と88kg! 総費用は当時の価格で4,800万円也だったそうです。復元には「その道のプロフェッショナル」である大阪造幣局の職員があたったそうです。
文 / 高木圭介
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