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【今日は何の日?】8月11日=異色の怪獣映画『宇宙大怪獣ドゴラ』が公開(1964年) / 雑学ネタ帳
ドゴラに破壊された若戸大橋
58年前の1964(昭和39)年。この時代の夏休みには恒例だった東宝産の怪獣映画『宇宙怪獣ドゴラ』が封切りとなりました。同時上映は森繁久彌さん主演の『喜劇 駅前音頭』(佐伯幸三監督)でした。この時代、怪獣映画の併映作品は必ずしも子ども向け映画ではなかったのです。
総天然色(カラー)の東宝スコープ作品。監督は『ゴジラ』などでおなじみの巨匠・本多猪四郎さん、特技監督は円谷英二さん。主演の夏木陽介さんと藤山陽子さんのコンビは、翌年のTVドラマ『青春とはなんだ』(日本テレビ)で主人公教師とマドンナ教師を演じています。
ドゴラは透明のアメーバー状の不思議な怪獣で、数ある東宝怪獣の中でもかなりの異色作です。ダイヤモンドや石炭が消失する事件が相次ぎ、その犯人は強盗や窃盗団ではなく、炭素をエネルギー源とする「宇宙細胞」とでも呼ぶべきドゴラだったという物語です。
舞台は主に北九州で、ほんの2年前に完成し「東洋一の吊り橋」と謳われた若戸大橋が、ドゴラによって早速破壊されました。そんな無敵ドゴラの弱点が、意外や「地蜂(クロスズメバチ)の毒」というのも、意外性のある設定でした。
こんな異色作ですが、もっと意外なことは、このドゴラこそが、国産劇場映画における初の宇宙怪獣(キングギドラの初登場はこの年の年末)だったことです。また、怪獣が単独で登場する東宝怪獣映画は、このドゴラが昭和ラスト作品になるそうです。
この作品以降、複数の怪獣が登場し、怪獣同士がバトルを繰り広げる作品が主流となり、84年に原点回帰を求めて復活した新作『ゴジラ』でも、巨大フナムシ「ショッキラス」が登場しているため、デザインから何から異色すぎるドゴラが「昭和最後の東宝単独怪獣映画」なる肩書を手にすることになった模様です。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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