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【今日は何の日?】8月14日=赤穂浪士が真夏の吉良邸討ち入り(1964年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
58年前の1964(昭和39)年。この年のNHK大河ドラマ『赤穂浪士』の最大の見せ所となる吉良邸への討ち入り場面が、この日の深夜11時頃から明朝6時半分すぎにかけて撮影されました。
この『赤穂浪士』は大河ドラマ2作目。大佛次郎さんの小説を原作に、主演の大石内蔵助役は大映の看板スタア・長谷川一夫さん、その妻・りく役が山田五十鈴さん、長男の大石主税役が中村賀津雄さん、浅野内匠頭役が歌舞伎の尾上梅幸さん、吉良上野介役は当時「新劇の神様」と謳われた滝沢修さんが演じ、あまりの豪華配役に他局から「動くスター名鑑」などと揶揄されていたそうです。
芥川也寸志さん作曲による番組テーマ曲は、今でも「赤穂浪士とは言えばコレ」というスタンダードナンバーになっていますね。
実際の吉良邸は現在の墨田区、JR両国駅の南側にありましたが、撮影用のオープンセットは都内杉並区のNHK富士見ヶ丘運動場(2006年に閉鎖)の一角に造られました。約600平方mの敷地内に約100万円を投入し、1週間前から建設されたそうです。京王井の頭線の富士見ヶ丘駅と久我山駅の中間あたり、富士見ヶ丘駅そばの車庫南側にあたる場所です。
元禄15年12月14日の雪を再現するため、地面いっぱいに白布を敷き詰め、その上に「寒水砕石」という白い石の粉や、合成樹脂のスノースポックや石灰を撒き、建物の屋根や木々には綿を被せ、その雪代だけで30~40万円がかかったそうです。
見映えこそ冬ですが、実際は真夏。いざ討ち入り場面となっても、照明器具にはには大量の虫が飛来し、綿雪にはセミが引っ掛かり、大音量で鳴き続けてしまい撮影は中断。その間、ただでさえ重装備の四十七士や吉良上野介らは皆、汗だくとなっていたそうです。
注目の人気ドラマ撮影とあり、集まった1,000人を超すギャラリーが見守る中、撮影は早朝に終了。出演者や撮影隊はそれで終わりではなく、早々に第二ロケ地となる世田谷区の国際放映撮影所へと移動していったそうです。
この討ち入り場面は11月22日『討入り』と11月29日『引揚げ』で放送。11月29日放送回の視聴率は53.0%と、現在に至るまで歴代の大河ドラマで最高視聴率を記録を保持しています。
参照 : 昭和39年8月16日の朝日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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