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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/09/29

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【今日は何の日?】9月29日=裸足の英雄・アベベが来日(1964年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

58年前の1964(昭和39)年。1960年のローマ五輪・マラソン競技にて裸足でローマの街を駆け抜け、見事に優勝。世界中で「裸足の英雄」として話題となったアベベ・ビキラ選手(32歳=エチオピア代表)が東京五輪出場のため選手団とともに来日しました。

秋晴れのこの日。午前6時40分、オランダ航空機で羽田空港に到着。マラソン競技は10月21日開催のため、開会式(10月10日)でのエチオピア選手団の旗手、気候の異なる日本での調整も兼ねて22日前の来日となりました。

ローマ五輪に続いて金メダル連続獲得に期待が集まっていたアベベ選手ですが、実は盲腸の手術をしたばかり。9月13日に退院し、1週間前の9月22日に、ようやく練習を再開したばかり。体重も61kgから58kgまで落ちてしまい、かなりコンデションが悪かったそうです。

日本国民の注目は金メダル獲得だけではありません。千駄ヶ谷の国立競技場をスタートして調布市の飛田給で折り返し、再び国立競技場へと戻ってくるマラソンコースを、ローマに続いてアベベ選手が裸足で走るか?にも注目が集まっていたのです。

3年前の毎日マラソン(大阪府)出場した際には、排気ガスに苦しみつつも優勝したアベベ選手でしたが、この時はシューズを着用して走ったため、日本国民は「裸足の英雄」を見たような、見れなかったような不思議な気分になっていたそうです。

記者団からの質問に、アベベ選手は「ローマでは勝つために最善の方法だと思って裸足になったが、東京では靴を履いて走るつもり」とハッキリ断言。レース本番、宣言通りシューズ着用で走ったアベベ選手は、飛田給で折り返す直前には、すでに独走態勢に入っており、そのままゴール。2時間12分11秒2という世界記録を樹立しつつ五輪2連覇を達成。

裸足ではなかったものの、とても盲腸手術明けとは思えない超人ぶりを発揮したのでした。
 
 
 参照 : 昭和39年9月29日付の読売新聞夕刊

 文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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