【今日は何の日?】10月2日=日本武道館の「タマネギ」を大掃除(1966年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
56年前の1966(昭和41)年。東京・九段下の日本武道館の屋根頂上に光り輝く、黄金の擬宝珠(ぎぼし=通称・タマネギ)が突貫工事にて大掃除されました。
タマネギは2年前(64年10月)の東京五輪に合わせて開館した日本武道館の象徴ともいえます。ちょうど皇居の森を背景に光り輝くデザインとなっており、至近距離で見る機会はほぼないものの、高さは3.5m、直径は6mと、目視から想像する以上に巨大な物体なのです。
さらに、あの金色は正真正銘の純金製の金箔が貼られています。ゆえに錆びる心配はなかったはずなのですが、オープンからたった2年にして光は失われ、黒ずんでしまっていたのです。武道館側が東京都衛生研究所に依頼して調査したところ、タマネギを汚してしまった犯人は自動車の排気ガスでした。空中に舞い上がった排気ガスがタール状となってタマネギを覆い、金色が失われていたのです。
武道館では10月3日に予定される開館記念日に合わせて、急ピッチでタマネギの大掃除を実施。単なる水洗い程度ではもう、どうにもならないため、屋根の上にやぐらを組み、特別な薬剤を使用したうえで大掃除したそうです。その費用は当時の金額で10万円也だったとか。
光り輝くタマネギの金色を維持するのは大変なことのようです。
参照 : 昭和41年10月3日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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