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【今日は何の日?】10月22日=ゴルフの帝王、ジャック・ニクラスの愛用パターが戻る(1980年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
42年前の1980(昭和55)年。来日中だった"ゴルフの帝王"ジャック・ニクラス(米国)が愛用するパターが盗難され、2日後に無事、ニクラスの手に戻されるという騒動がありました。
ニクラスが盗難被害に遭ったのは10月20日、横浜市旭区の戸塚カントリークラブにて開催された「ニクラス対青木功」チャリティゴルフ大会でした。雨に濡れたためクラブハウス内で乾かしていた愛用パターが、何者かによって別の物へとすり替えられていたのです。
ニクラスは「似たパターがあるので、今後のプレーに支障はない。ただ、長い間使っていただけに私にとってセンチメンタルな価値があるが、盗みを犯した人の将来が心配。私は日本人を信じる」とコメントしていました。
犯人は大のニクラスファンだった都内在住の大学生の少年(19歳)でした。大学のゴルフクラブに所属する少年は、ゴルフ大会を観戦に訪れ、トイレを利用するためクラブハウスに入ったところ、ちょうどニクラス愛用のパターが乾かすために置かれているのを見て、つい自分の持っていたニクラスモデルのパターとすり替えて持ち去ってしまったそうです。
新聞記事にてニクラスのコメントを目にした少年は、良心の呵責に耐えかねて翌10月21日の夜9時頃、母親に付き添われ、その記事が掲載されていた読売新聞東京本社を訪れ、「これをニクラスさんに返してほしい」と自首する形でパターを返却したのでした。
10月22日未明に戻ってきた愛用パターを手に大喜びしたニクラスは「持ち去ったの若い大学生と聞いたが、すでに罪は十分に受けていると思うので、これ以上、司法当局による処罰は望みません。間違いは誰にでもあります」と犯人の少年を不問とすることを願い出るなど寛大な態度に終始。
ニクラスは手元に戻ってきた愛用パターを撫でつつ「こんなに騒がれて、このパターのメーカーにとっては、絶好のパブリシティーになったことだろう」とジョークまで飛ばす余裕で、帝王の貫禄を見せつけました。
参照 : 昭和55年10月22日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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