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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/10/23

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【今日は何の日?】10月23日=野坂昭如と大島渚がパーティー壇上で殴り合い(1990年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

32年前の1990(平成2)年。作家の野坂昭如さん(当時60歳)と映画監督の大島渚さん(当時58歳)が、パーティーの壇上で殴り合いの大喧嘩となり、ワイドショー等で大変な話題となりました。

喧嘩が起きたのは大島監督と夫人で女優の小山明子さん結婚30周年パーティー(東京プリンスホテル)の会場でした。ともに『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で舌鋒鋭く、時に「バカヤロー!」などと発する血気盛んな論客として共演していたお二人は仲が良く、当然のように野坂さんもパーティーに招待されていました。

祝辞の挨拶を頼まれていた野坂さんは、緊張を紛らわすためでしょうか?すでに何本もウイスキーを空けており、かなりベロベロの状態。大島さんは、すでに野坂さんが酩酊の末に帰ってしまったとカン違いし、予定されていた挨拶の順番を飛ばしてしまったそうです。 

ところがパーティー終盤になって野坂さんの姿が発見され、大島監督が野坂さんを壇上へと呼び寄せ、あらためて挨拶を頼んだのです。野坂さんはマイクの前に立ち、祝辞の和歌を読み上げましたが、読み終えると同時に大島監督のアゴに強烈な右フックを叩き込んだのです。

おめでたい席上で突然殴られた大島監督も、手にしたマイクで野坂さんの頭をポカリと2発ほど殴りつけて反撃。マイクがONになっていたため、会場内にはボコッゴンッという音が響き渡りました。お二人の仲の良さを知る小山さんは笑顔のまま、殴り合う60歳と58歳の間に、和服姿で仲裁に入るという、世にも珍しい絵面となりました。

大島監督はすぐにマイクで「悪いのは僕です」と1,500名の招待客に事情説明し、一方の野坂さんは「わざと俺を忘れたんだろう!」と叫びながら、関係者に引きずられるようにパーティー会場からフェードアウトしたそうな。

後日、野坂さんは謝罪文を送りつつ、小山さんにはブラウスを贈ったそうです。この騒動の模様は現在もYoutube等で視聴することが可能ですが、ともに文壇と映画の世界で一時代を築いたお二人による、まるで小学生のような喧嘩は、どこか微笑ましくも感じられます。

コンプライアンス云々が厳しい現在では、なかなか公の場で見る機会は少なくなりましたが、こういう「ちゃんとしてない大人」こそ魅力的なものです。

 文 / 高木圭介


 
 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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