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【今日は何の日?】11月11日=田園調布で空手家と猛牛が決闘!(1956年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
66年前の1956(昭和31)年。現在は高級住宅街として知られる田園調布(東京都大田区)にて、気鋭の空手家と500kgを超える猛牛の決闘が行われました。
会場は1936(昭和11)年に東急東横線・目蒲線(現・目黒線)の線路沿いに建設された田園コロシアム。20m四方の木柵の中で、のちに極真空手を世界へと広めることになる大山倍達七段と闘牛の雷電号が決闘を行ったのです。
現在の感覚からすると冗談のような話ですが実話です。当日はKRテレビ(現・TBS)が夜7時から「空手対猛牛実況中継」として生放送。主催は日本空手普及協会、後援は東京急行電鉄、協賛はラジオ東京で、ポスターにも「世紀の決斗! 猛牛 対 大山七段 日本最初の空手試合」の文字が躍っています。
ところが田園コロシアムに連れてこられた雷電号には闘う意志が見られず、待ち構える大山七段に近づこうともしません。しびれを切らした大山七段が150貫(約562kg)の雷電号の角を掴んでは押し合うような展開となり、角を手にした大山七段がひねり倒すような展開となったところで、「9分50秒 戦意喪失」として大山七段の勝利が告げられました。
かなり消化不良な結末に観客席は不満の声...。大山七段が得意の空手で雷電号を殴ったり、角を叩き折ったりすれば、興奮や熱狂を呼ぶことは確実でしたが、動物愛護の観点などから、興業許可を取るうえで、あらかじめ警視庁側から「牛を殴らない」「牛を殺してはいけない」と厳しく命じられていた模様です。
田園コロシアムは昭和時代、テニス、プロレス、ボクシング、コンサートなどの大会場として有名でした。そんな中でも「空手家vs猛牛」の決闘は、53年にわたる田園コロシアムの歴史上でも相当に異色です。
そんな田園コロシアムは89(平成1)年に閉鎖。その跡地は現在、マンションと小さな児童公園になっており、「大田区立 田コロ児童公園(写真)」という名称に名残りが見られます。この公園で遊んでいる子どもたちも、まさか66年前に、こんな閑静な住宅街の一角で空手家と猛牛が決闘していたとは思わないことでしょう。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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