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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/11/14

#1929年の出来事#アマラとカマラ#インド#オオカミ少女#ガラスの仮面#今日は何の日?#忘れられた荒野#狼少女

【今日は何の日?】11月14日=狼少女のカマラが死去(1929年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

93年前の1929(昭和4)年。1920年にインドで発見され、姉妹で野生のオオカミに育てられたと伝わる少女・カマラが尿毒症のため死去。推定年齢17歳でした。


カマラは1920年、現在の西ベンガル州ミドナプール付近にて、孤児院を運営するキリスト教伝道師のジョセフ・シング牧師によって発見。妹のアマラとともにシロアリ塚にてオオカミによって育てられていたとされています。

シング牧師によって保護、養育されることになった2人の少女は、オオカミのような振る舞い。四つ足で歩き、生肉と牛乳を好んだそうです。聴覚や嗅覚が鋭く、約70mほど離れた場所に置いてあった鶏の内臓をいち早く察知して、野獣のように食らいつき、夜には遠吠えのような声を発していたとの逸話もあります。

幼いアマラは保護から1年足らずの1921年9月に腎臓炎のため死去(推定年齢2歳)。妹の死を理解していた様子のカマラはしばらく意気消沈する日々でしたが、徐々に直立歩行の訓練を受け、1923年には2本足で歩けるようになり、やがては簡単な言語を発しつつ意思表示するまでに成長したそうです。

ところが1928年頃からカマラの体調も悪化。1929年11月14日の早朝、尿毒症のため世を去り、短い生涯を終えました。

伝えられるアマラとカマラのエピソードは、シング牧師が発信したモノばかりであり、第三者の視点が乏しいことからも、現在では信憑性の部分で怪しむムキも多いのですが、この逸話は昭和時代の児童雑誌や児童書で何度となく紹介されており、日本の子どもたちにもアマラとカマラの知名度は絶大でした。また人気コミック『ガラスの仮面』(美内すずえ作)劇中に登場する舞台『忘れられた荒野』は、アマラとカマラの逸話が元ネタとなっており、現在もなお、多くの人々の脳裏に染みついています。

ほとんどの読み物において「アマラとカマラ」と称されているため、アマラのほうがお姉さんと思われがちですが、実際には姉がカマラ、妹がアマラです。

 文 / 高木圭介

 
 


 
 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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