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【今日は何の日?】11月14日=狼少女のカマラが死去(1929年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
93年前の1929(昭和4)年。1920年にインドで発見され、姉妹で野生のオオカミに育てられたと伝わる少女・カマラが尿毒症のため死去。推定年齢17歳でした。
カマラは1920年、現在の西ベンガル州ミドナプール付近にて、孤児院を運営するキリスト教伝道師のジョセフ・シング牧師によって発見。妹のアマラとともにシロアリ塚にてオオカミによって育てられていたとされています。
シング牧師によって保護、養育されることになった2人の少女は、オオカミのような振る舞い。四つ足で歩き、生肉と牛乳を好んだそうです。聴覚や嗅覚が鋭く、約70mほど離れた場所に置いてあった鶏の内臓をいち早く察知して、野獣のように食らいつき、夜には遠吠えのような声を発していたとの逸話もあります。
幼いアマラは保護から1年足らずの1921年9月に腎臓炎のため死去(推定年齢2歳)。妹の死を理解していた様子のカマラはしばらく意気消沈する日々でしたが、徐々に直立歩行の訓練を受け、1923年には2本足で歩けるようになり、やがては簡単な言語を発しつつ意思表示するまでに成長したそうです。
ところが1928年頃からカマラの体調も悪化。1929年11月14日の早朝、尿毒症のため世を去り、短い生涯を終えました。
伝えられるアマラとカマラのエピソードは、シング牧師が発信したモノばかりであり、第三者の視点が乏しいことからも、現在では信憑性の部分で怪しむムキも多いのですが、この逸話は昭和時代の児童雑誌や児童書で何度となく紹介されており、日本の子どもたちにもアマラとカマラの知名度は絶大でした。また人気コミック『ガラスの仮面』(美内すずえ作)劇中に登場する舞台『忘れられた荒野』は、アマラとカマラの逸話が元ネタとなっており、現在もなお、多くの人々の脳裏に染みついています。
ほとんどの読み物において「アマラとカマラ」と称されているため、アマラのほうがお姉さんと思われがちですが、実際には姉がカマラ、妹がアマラです。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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