#エノケン#ハロルド・ロイド#ロイド眼鏡#今日は何の日?#喜劇王#昭和37年(1962年)の出来事#東大病院#榎本健一
【今日は何の日?】11月22日=喜劇王ハロルド・ロイドがエノケンをお見舞い(1962年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1962(昭和37)年。来日中だった喜劇王ハロルド・ロイドが脱疽のため右足を大腿部から切断するという悲劇に見舞われた日本の喜劇王・エノケンこと榎本健一さんを入院中の東大病院(東京都文京区)に見舞いました。
ロイド眼鏡(写真)でおなじみ、ロイドさんは当時69歳。18日に東京に到着すると、20日は喜劇人協会のパーティーに出席、22日は身体が不自由な子どもたちを見舞ったり、23日にはステージ上からファンに挨拶とスケジュールはびっしり。21日には浅草を訪れ、「ここで初めてニッポンにお目にかかったような気がする」と初めての日本観光の感想を述べています。
この日の朝、ロイドさんは報道陣を煙に巻きつつ東大病院に直行。脱疽により右足切断手術を行った直後のエノケンさん(当時58歳)をお見舞いしたのです。突然の日米喜劇王の対面に周囲が驚くばかりか、当のエノケンさんも涙を流して感激していたそうです。
実はロイドさん自身も、1920年に映画『ロイドの化物退治』を撮影中、小道具が爆発するという事故に遭い、右手親指と人差し指を欠損する悲劇に見舞われ、以降は義指を着用しての俳優活動を余儀なくされていました。
見舞いを終えたロイドさんは、その足で板橋区内の療養院に子どもたちを慰問。報道陣に「エノケンさんは素晴らしい俳優です。あんな不幸の中でも明るく元気で、少しも不幸に負けていない。米国にもハーバート・マーシャルのように同じ不幸と戦った俳優がいます。エノケンさんが1日も早く回復されるように祈っています」と語っていたそうです。
翌63(昭和38)年に再来日したロイドさんは芸能活動を再開したエノケンさんと対面。ともに再開と再会を喜び合いました。
参照 : 昭和37年11月23日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。