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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/11/29

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【今日は何の日?】11月29日=明治生まれの老ドロボウが古巣に逆戻り...(1960年) / 雑学ネタ帳

刑務所(イラスト).png

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

62年前の1960(昭和35)年。この日の夜7時頃、東京・赤羽署の警察官2人が赤羽駅そばの洋品店前をウロウロしていた66歳男(川口市在住)を職務質問したところ、男が手にしたボストンバッグから盗品と見られるセーターや靴下など3点(1,200円相当)を発見。万引きの現行犯として逮捕されました。

男は明治27(1894)年生まれと、当時としてはかなりの高齢者。なんでも15歳の時に初めて刑務所の門をくぐり、66歳になるまで通算33年間、つまり人生の半分を刑務所の中で過ごしていたそうです。 

男はちょうど1か月前に小菅刑務所を仮出所したばかり。シャバに戻って1か月が過ぎたこの日に国鉄京浜東北線の西川口~上野間の定期券を購入し、都内への"通勤"を考えていそうです。

あっさりと逮捕されたことに、男は「もうトシだ...」と意気消沈していたそうですが、警察官が職務質問に至ったきっかけは何よりも、男の服装でした。明治生まれの老ドロボウは着物モモヒキとんびのコート、そして下駄ばきという格好。昭和30年代とはいえ、さすがに時代錯誤ぶりが際立ってしまったようです。

計33年にもわたる「塀の中」での生活が、男から服装に関する洒落っ気や娑婆っ気を失わせていたことが災いへとつながってしまった模様です。

 参照 : 昭和35年11月30日付の読売新聞朝刊

 文 / 高木圭介


 
 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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