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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/11/30

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【今日は何の日?】11月30日=都電杉並線(新宿駅前~荻窪駅前)が廃止(1963年) / 雑学ネタ帳

都電荒川線(昭和51年).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

59年前の1963(昭和38)年。東京・新宿駅前国鉄荻窪駅前を結んでいた東京都電の杉並線(14番系統)が、この日の運行をもって廃止となりました。

この頃から自動車を中心とした道路交通量の増加や、地下鉄の開通によって都電、いわゆる「ちんちん電車」の廃止論が叫ばれていました。その第1弾の廃止路線となったのが、青梅街道を中心に走行し、前年(62年)1月にほぼ同じ場所を運行する営団地下鉄荻窪線(現・東京メトロ丸ノ内線)が開通したこともあり、利用者が激減していた杉並線だったのです。

もともとは1921(大正10)年に現在の西武鉄道によって開通した路線でしたが、戦後の51(昭和26)年になって東京都が西武鉄道から買収。当初は南口にあった荻窪駅前電停が、56(昭和31)年からは北口へと移設されるなど、路線や駅を微調整しながら都民に親しまれてました。

永い間 ご愛用ありがとうございました」と彩られた「さよなら花電車」はこの日の午後2時30分に杉並車庫を出発。この時期、普段はガラガラとなっていた車内も、この日は無料だったこともあり、別れを惜しむ沿線住民や小学生でギッシリと満員に。車内はいつしか「蛍の光」の大合唱となり、その光景に運転士さんや車掌さんも涙を浮かべていたそうです。

この日の杉並線を皮切りに、72(昭和47)年11月まで続々と廃止され続けた都電は現在、32番系統(荒川車庫~早稲田)のみが都電荒川線写真)として生き残っています。

 昭和38年12月1日付の朝日新聞朝刊

 文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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