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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/12/10

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【今日は何の日?】12月10日=小学校の講堂でストリップショー(1958年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

64年前の1958(昭和33)年。東京・台東区立田中小学校(2001年に閉校)の講堂にてストリップショーが行われるという、かなり想定外の事件が起きました。

田中小学校はいわゆる「山谷ドヤ街」と呼ばれる場所にほど近い立地。付近の自由労務者を慰安するという目的で「東竜太郎と自由労務者の集い」なる無料の催しが開催されました。東竜太郎(龍太郎)さんとは医学博士にして日本体育協会の会長であり、日本オリンピック委員会の委員長やIOCの委員も務め、翌年(59年)からは東京都知事に就任した人物です。

そんな名士である東さんの講演だけではお客さんも集まらないと危惧したのか?主催側は近隣の浅草より漫才師やストリッパーを招き、彼ら彼女らに余興でショーを行ってもらい、自由労務者の皆さんを慰安しようと考えたのです。街中の電柱に張られたチラシにも「お色気長編裸ショー」「蛇と舞うストリップ」などの文字が踊っていました。

入場者の大半は自由労務者の皆さんでしたが、無料イベントだけに近所の人や子どもたちも約100人ほど田中小学校の講堂に集結。そんな子どもたちの目前、しかも区立小学校の講堂にてストリップショーが始まってしまったのです。

翌日の教室にて、見物したばかりのストリップショーの物真似をする男子児童から「恥ずかしかったけど面白かった」と耳にした女性教師はビックリ仰天...。12月15日になってから同校のPTA有志から、台東区の教育長や校長宛てに厳重抗議が届くことになります。

校長先生は「自由労務者を慰安する催しだというので学校を貸した。まさかストリップをやるとは思わなかった」と弁明。催しの主役でもある東さんも「自由労務者と話し合い、しっかりおやんなさいと激励した。その後、すぐに帰ったから、そんなことがあったなど、まったくの初耳だ」と言うばかりでした。

ちょっとした手違いにより生じた、とんだストリップ騒ぎでしたが、今ならばもっと大変な問題に発展していたことでしょうね。
 
 参照 : 昭和33年12月16日付の朝日新聞朝刊

  文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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