Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2022/12/11

#お土産品#トリウム232#トロンの壺#ラジウム温泉#今日は何の日?#原子力普及センター#放射線許容量#東海村#茨城県#茨城県衛生研究所

【今日は何の日?】12月11日=東海村みやげ「トロンの壺」が製造販売中止へ(1969年) / 雑学ネタ帳

陶器のポット.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

53年前の1969(昭和44)年。原子力のメッカと呼ばれる茨城・東海村の「原子力普及センター」にて、土産物として販売されていた「トロンの壺」なる商品に有害な放射線物質「トリウム232」が含まれているとして販売が中止されました。

トロンの壺は高さ20cm、直径13cmの陶器製ポット。放射線加工が施されており、ポット内に水を入れておくと6時間ほどで霊験あらたかな人工放射泉ができるという仕組みです。67(昭和42)年秋から東海村のお土産品として販売されており、この時点ですでに5~6,000個が売れていたそうです。

ところが茨城県衛生研究所の調査により、このポットの水を飲み続けると、場合によっては国際基準の放射線許容量を上回り、放射線障害を起こす可能性が指摘されてしまいます。

メーカー側では「ラジウム温泉と同じ」と効能を謳っていましたが、茨城県衛生部がこの日にメーカー側に製造販売の中止を申し入れたのでした。
 
 参照 : 昭和44年12月12日付の読売新聞朝刊

 文 / 高木圭介

 
 

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事