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【今日は何の日?】12月13日=厚生省が6食品の人工着色剤使用を全面禁止(1972年) / 雑学ネタ帳
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ちょうど半世紀前の1972(昭和47)年。食品添加物の総点検をしていた厚生省(2001年に労働省と統合され「厚生労働省」に改称)が、めん類やカステラなど6食品について、人工着色剤(タール系色素)使用の全面禁止を決定。この日に告示されました。
人工着色剤の使用によって、この時代は消費者の目を引きやすいカラフルな食品が増えていました。そこで厚生省では69(昭和44)年、71(昭和46)年と、2度にわたって12品目(食肉、鮮魚、貝類、生野菜、醤油、味噌、昆布、ワカメ、豆、海苔、お茶、きな粉)の人工着色を禁止。続いて今回はめん類、カステラ、スポンジケーキ、マーマレード、食肉つけ物、魚肉つけ物の6品目が追加され、計18品目となりました。
めん類の種類は多岐にわたりますが、中華そばにおいてタール系色素の「黄色四号」が使用されていたり、ソバにおいては「青色一号」を使ったもの、また玉子をたくさん使ったように見せかけた黄色いカステラ、真っ赤に染まった食肉つけ物などが市場に出回っており、その安全性が問題視されていたのです。
真っ赤な肉色を出すために使用される亜硝酸ナトリウムなどの発色剤は、子どもが多量に食べると肝臓障害を起こす危険があるため、それまで食肉製品一般に認められていた着色剤の使用を禁止。ハム、ソーセージ、ベーコンなど一部に限定して認める方針へとシフトしたのです。
今回の告示から半年間の猶予期間を置いた後、73(昭和48)年6月13日以降は、これら発色剤を使用した食品が店頭から姿を消すこととなりました。
参照 : 昭和47年12月13日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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