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【今日は何の日?】12月19日=人気ドラマ『七人の刑事』が銀座で隠し撮りロケ(1966年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
56年前の1966(昭和41)年。師走の銀座にて、TBSにて放送中の人気刑事ドラマ『七人の刑事』(毎週月曜夜10時放送)が、師走の銀座雑踏で隠しカメラを使用した前代未聞のロケを敢行しました。
このドラマは61(昭和36)年から放送されており、芦田伸介さん、菅原謙二さん、堀雄二さん、美川陽一郎さん、佐藤英夫さん、城所英夫さん、天田俊明さんら七人の刑事の活躍を描いたTBSの看板ドラマでした。
この日は年明け(67年)1月に放送予定の第266話『ふたりだけの銀座』の撮影です。静岡の少年院を脱走した少年と、それに巻き込まれてしまう少年(演じるのは当時24歳の寺田農さん)を七人の刑事たちが追うという物語です。
正午に銀座四丁目交番前に集合した七人の刑事たちは、銀座4丁目から新橋方面にかけて、商店や喫茶店、デパート、地下鉄のプロムナードなどを手分けして捜査し、その姿を隠しカメラにて撮影するという異色の手法でした。この回はこの番組始まって以来のオール・フィルム撮影としても話題となりました。
通常、こうした盛り場や雑踏での撮影は警察から許可が下りませんが、『七人の刑事』は警視庁のイメージアップにも大いに貢献しているドラマとして特別に許可が下り、とくに築地署の多大な協力が撮影をスムーズに進めてくれたのだそうです。
ところで、このドラマで印象深いのは毎度、警視庁の旧庁舎をバックに「♪ン~ン~」と奏でられる渋いハミングによる主題歌です。作曲者の山下毅雄さんの回想によると、この声の主はプロの歌手ではなく、たまたま赤坂のクラブで出会ったユダヤ人宝石商、ゼーク・デチネ氏なる人物。クラブで歌うデチネ氏を見かけた山下さんが口説いてハミングによる主題歌をレコーディングさせたところ、これがドンピシャにはまり、ビクターから発売された主題歌レコードも100万枚を超える異例の大ヒット!
ところがこのデチネ氏、その後に詐欺容疑で国際指名手配されて国外へと逃亡。そのまま行方不明になってしまったとか。山下さんによるとビクター本社の金庫には現在も支払われないままとなったレコード印税が眠っているとか...。
それにしても、毎週、警視庁庁舎をバックに流されていた歌声の主が国際指名手配犯だったとは、なんとも大らかな話ですね。
参照 : 昭和41年12月21日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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