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ニュース 今日は何の日?雑学 2022/12/25

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【今日は何の日?】12月25日=大阪・箕面市でサルの忘年会(1957年) / 雑学ネタ帳

ニホンザル(大阪・箕面公園).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

65年前の1957(昭和32)年。大阪・箕面市(みのおし)の自然動物園にてこの日、「おサルさん、ご苦労さん」なる忘年会が開催されました。

箕面は前年(56年)12月から箕面町から箕面市になったばかり。初代の若林義孝市長の音頭により、日ごろ、せっせと自然動物園の入園料を稼いでくれる人気者たちの労をねぎらうという趣旨にて忘年会開催となったのです。

市長直々のご招待により、丁寧に紅白のまん幕が張られた忘年会場に招かれたサルたちは、ボス猿のヌケ公をはじめ、約100匹が座布団を勧められたうえ、ズラリと並んだ箕面市のお偉いさんたちによって、「まあ一杯」と愛想も良く、砂糖入りの特製一級酒がふるまわれました。

ところがサルたちはお酒にソッポを向いたまま...。キャラメルのプレゼントだけは快く受け取っていたそうです。まるでおとぎ話かコントのような忘年会は、市長さんによる「いろいろとご苦労をかけました。来年もまたよろしく」という締めの挨拶にて終了。サルたちも満足げな表情だったそうな。

年末に接待されるほど大切にされていたサルたちは、大きな観光資源となっていましたが、続々と増え続け、数年後には約4倍の400匹にまで増えてしまいます。そうなると観光客に被害を与えてしまうことも多くなり、75(昭和50)年には、届け出があっただけでも年間300件ものサル被害があったそうです。

これには観光どころではなくなってしまい、ついに77(昭和52)年に自然動物園は閉園となってしまいました。
 
 参照 : 昭和32年12月26日付の朝日新聞朝刊 

   文 / 高木圭介


 
 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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