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【今日は何の日?】1月4日=大型秋田犬が山手線に無賃乗車で"逮捕"(1976年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
47年前の1976(昭和51)年。70~80kgもある大型の秋田犬(オス、推定7~8才)が国鉄山手線に乗り込み、駒込駅から田町駅まで約半周も無賃乗車して"逮捕"されるという珍事が起きました。
この日の午前8時20分頃、どこから入り込んだのか? 山手線の駒込駅2番線ホームに体長110cm程度の大型で白い秋田犬が姿を現しました。秋田犬はソワソワとホームの白線上を行ったり来たりしつつ電車待ち。8時28分発の内回り電車が来ると、乗客と一緒に前から3両目に乗り込んでしまいました。
車内には約100人の乗客がいましたが、秋田犬は周囲を見回すとドアの脇にゴロリ。池袋駅で電車を降りた乗客の通報により、新宿駅にて待ち構えた同駅公安室の公安職員3人が、車外へと連れ出そうとしましたが失敗...。
続いて渋谷駅にて、3両目の乗客約100人を4~5両目へと移動してもらったうえで、秋田犬を追い詰め、首輪をつかんで車外へと追い出しました。
ところが秋田犬は、よっぽど電車に乗りたかったのでしょうか? スキを見て再び電車に乗り込んでしまい、その際に首輪をつかんだ新宿駅の助役(46)と捕獲に協力した乗客男性(38)の腕に噛みつき、それぞれ10日間のケガを負わせてしまいます。
手に余った公安職員。今度はロープを用意して田町駅にて待ち受ける作戦を取ります。そして公安職員が巧みにロープを首輪に縛りつける格好で"逮捕"に成功。ようやく秋田犬は新橋駅にて愛宕署員に引き渡されました。山手線はこの捕物劇によって、約5分遅れたそうです。
秋田犬と山手線の駅といえば、主人が死んでもなお、毎日、渋谷駅前に主人を迎えにきていた忠犬ハチ公の逸話が有名ですが、47年前に山手線を半周したお騒がせ秋田犬のことも語り継ぎたいものですね。
参照 : 昭和51年1月5日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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