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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/01/17

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【今日は何の日?】1月17日=埼玉・大里村発~当選した村長は死んでいた...(1971年) / 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

52年前の1971(昭和46)年。埼玉県大里郡大里村(現・熊谷市)の村長選挙にて、当選した現職の村長が開票当日に急死していたことが判明し、対立候補が繰り上げ当選するという前代未聞の出来事がありました。

この日に投開票が行われた大里村の村長選挙には現職の金子啓司村長(当時54歳)と、初代村長である武田一好さん(当時59歳)の2人が立候補。激しい選挙戦を繰り広げていました。

最後の選挙運動を終えた16日の夜10時頃、帰宅した金子さんが入浴後の午前1時ごろ脳内出血によって倒れ、翌17日の午後12時10分に急死してしまいます。ちょうど投票中とあって家人も運動員も、このことを隠していましたが、夜7時から始まった開票作業中に、金子氏死去の噂を耳にした村選管職員が確認したことにより初めて公になりました。

開票の結果、金子さんが2,499票、武田さんが1,923票を集め、金子さんの当選が確定しかけたものの、公選法九十七条の規定によって"故金子氏"は失格。決定得票数に達していた武田さんの繰り上げ当選が決定しました。 

投票日当日に候補者が死んだ場合の届け出についての特別な規定は存在しないため、法律的な問題点こそありませんでしたが、「投票が終わり、開票が始まってもまだ明らかにしなかったのは、おかしなものだ」と県地方課でも首をかしげていたそうです。

首長の選挙をめぐる非常にレアなケースが起きた場として歴史に刻まれる大里村ですが、2002年の町制施行によって大里町に。2005年からは熊谷市・大里郡妻沼町と新設合併し、現在は熊谷市の一部となっています。

 参照 : 昭和46年1月18日付の毎日新聞朝刊 

  文 / 高木圭介
 


 
 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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