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【今日は何の日?】2月2日=日本医師会推薦! 米国産医療ドラマ『メディック』が放送スタート(1959年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
65年前の1959(昭和34)年。前日(2月1日)に開局したばかりの日本教育テレビ(NET=現在のテレビ朝日)にて、米国産の医療ドラマ『メディック』の放送がスタートしました。
放送は月曜夜8時30分から。米国では54年からNBCネットワークで1年以上、全59話が放送され、医療という真面目な専門分野をテーマにした内容にも関わらず、娯楽番組以上の人気を獲得。コメディドラマの名作『アイ・ラブ・ルーシー』を蹴落として人気1位に輝いたこともあり、米国テレビ界最高の栄誉とされたシルバニア大賞も受賞しています。
ドラマは1話完結のセミ・ドキュメント形式。医学博士のコンラッド・スタイナー(リチャード・ブーン演)を主人公に、看護師のメアリー(メアリ・スチュワート演)、ローレンス医師(スコット・フォーブス演)を軸に、毎回のようにスター俳優がゲスト出演し、実際の病院内にカメラを持ち込んで撮影した記録的手法で撮影されたシリアスな医療ドラマが繰り広げられます。
数年前の米国留学中に、現地でこのドラマを視聴したという東大医学部・豊川行平助教授=のちに医学部長)は「衛生教育の面からみれば、これこそ最高のものだと痛感した。そこで帰国後、(日本)医師会でとり上げてほしいと訴えた」と語っています。
日本医師会(当時、武見太郎会長=現・武見敬三厚労相の父)でも「医師の姿を実に正確に描いており、教育的にも立派なもの」として、テレビ映画部門において初めて「日本医師会推薦番組」となりました。
この日放送の第1話「孤児」では、生後6か月で捨て子となった女の子が6年間、病院にて注意深く育てられ、やがて養子となって幸福をつかむというお話。続く第2話「運命の階段」(2月9日放送)は、心臓病で苦しんでいた少女が手術を受けて健康を取り戻し、自分の足で階段を上がれた嬉しさに狂喜乱舞するといった感動的なお話しでした。
わずか2回の放送にして反響は大きく、その内容を絶賛する投書が殺到。「教育放送」という名目で開局したNETにとって、先行して開局していた他の民放テレビ局である日本テレビ、KRテレビ(現・TBS)との差異をアピールするのに、うってつけのドラマとなりました。
首都圏での評判の高さを聞きつけ、3月1日に開局する大阪・毎日放送でも、早くも3月2日(月曜)からのレギュラー放送を決定したほどです。
参照 : 昭和34年2月16日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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