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【今日は何の日?】2月8日=黒部トンネルが開通する(1959年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
64年前の1959(昭和34)年。関西電力が黒部第四発電所建設のための資材輸送路として工事中だった黒部トンネル(全長10.193メートル)がこの日の午前中に貫通しました。
黒部トンネルは北アルプス直下の破砕帯(はさいたい)を黒部峡谷に沿って掘り進める難工事。佐藤工業が下流側から、熊谷組が上流側の関電トンネルから掘削して貫通させるという両押方式で掘削されていました。
午前10時、関電の副社長がダム地点の約3,500メートル下流の工事現場に残された2メートルの岩盤に最後の発破をかけるスイッチを押すと、アルプスの地底を揺るがす大爆音とともに発電所とダムの両地点へと新しい風が流れました。
もうもうと立ち込める砂煙の中で、ぽっかりと穴が浮かび出すと、待機していた関西電力、佐藤工業、熊谷組の関係者が一斉に歓声をあげつつ駆け寄りました。10時30分からは貫通式が行われ、祝いの四斗酒樽が勢いよく抜かれ、約700人の関係者による「万歳!」の声と拍手の嵐がトンネル内に響き渡り、大町ルートから繰り出した色電灯に彩られた花電車(バッテリーカー)がうなりをあげて走り出しました。
この黒部トンネル開通によって、建設工事には加速がつき、日本最大級の黒四ダム(黒部ダム)は63年6月に完成したのです。この難工事の記録は木本正次さん作の小説『黒部の太陽』として毎日新聞に連載。この小説を原作とした三船敏郎さんと石原裕次郎さんW主演による同名の大作映画も68年に公開されています。
参照 : 昭和34年2月8日付の朝日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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